この記事の監修者

㈱イレブン技術商品部 部長
インストラクター
村上 琴音(ムラカミ コトネ)
株式会社イレブンで商品開発とインストラクターを担当。資格と現場経験を活かし、個人サロンの成長を支援しています。
この記事の監修者
㈱イレブン技術商品部 部長
インストラクター
村上 琴音(ムラカミ コトネ)
株式会社イレブンで商品開発とインストラクターを担当。資格と現場経験を活かし、個人サロンの成長を支援しています。
メンズ美容市場の中でも「毛穴ケア」は、男性の悩みとエステの技術が直結する、非常に有望な分野です。しかし、女性オーナー様にとって男性客の導入は不安も多いでしょう。本記事では、安全な運営ルールを確立し、リブセラやプラズマスター等の機器を活用して「結果の出る」メンズ毛穴メニューを構築する方法を、株式会社イレブンのコンサルタントが徹底解説します。
男性の毛穴トラブルは女性と根本原因が異なります。皮脂量、肌の厚さ、ヒゲ剃り習慣という3つの特徴を理解することが、効果的なメニュー開発の第一歩です。これらの違いを無視した施術では、男性客の満足は得られません。的確なアプローチのために、まずは基礎知識を押さえましょう。
男性の肌は、女性に比べて皮脂分泌量が約2〜3倍多い一方で、肌の水分蒸散量も多い(乾燥しやすい)という特徴があります。さらに角層が厚く、毛も太いため、皮脂が詰まりやすく、一度詰まると角栓が大きく育ちやすいのです。この「過剰な皮脂」と「詰まりやすさ」こそが、男性特有の頑固な毛穴トラブルの根本原因と言えます。
男性の毛穴悩みは、主に以下の4つの症状に分類されます。これらは複合的に現れることが多いです。
毎日のシェービングは、肌にとって大きな負担です。カミソリの刃は、ヒゲだけでなく肌表面の角質(バリア機能)も削り取ってしまいます。これにより肌は乾燥しやすくなり、外部からの刺激に敏感になります。結果として、口周りに「赤み」が出たり、毛穴が傷つくことで「埋没毛」になったりするなど、毛穴周りの肌トラブルをさらに悪化させる一因となっているのです。
女性オーナー様がメンズメニューを導入する際、最も重要なのが「安全な運営体制」の構築です。良質な顧客層を育てるためにも、毅然としたポリシーを掲げ、スタッフを守る仕組みを確立せねばなりません。安心できる環境作りが、結果的にサロンのブランド価値を高めます。
トラブルを未然に防ぐため、提供サービスの範囲は明確に線引きすべきです。「当サロンは美容目的の施設であり、治療行為や性的サービスは一切提供しない」という文言を、ホームページ、予約サイト、そして受付時の同意書に必ず明記してください。この「明文化」こそが、誤解に基づく来店を防ぎ、サロンの健全性を守る第一の盾となります。
スタッフをカスタマーハラスメントから守る体制構築は、オーナーの責務です。厚生労働省のマニュアルを参考に、迷惑行為があった場合の対応(警告・施術中止・退店要求)を定めておきましょう。また、施術室を完全密室にしない、非常ボタンを設置するなど、スタッフが安心して働ける物理的な環境整備も極めて重要です。
安全な施術のため、予約前のヒアリングを徹底しましょう。特に「現在治療中の皮膚疾患の有無」「内服薬(特にニキビ治療薬)」「アレルギー」の確認は必須です。また、「ヒゲ剃りはいつ行ったか(直後すぎると刺激になるため)」「来店目的(ブライダル前など)」も確認することで、当日の施術をスムーズにし、お客様の期待値コントロールにも役立ちます。
女性オーナー様が最も不安に感じるのが、安全・風紀面だと思います。しかし、恐れる必要はありません。「性的サービスは一切行わない」という毅然とした態度をHPや同意書で“先に”明示することで、不適切な目的の来店者は自ら離れていきます。この「フィルタリング」こそが、サロンの品位を守り、本気で肌を改善したい良質な男性顧客だけを惹きつける鍵となるのです。
男性の頑固な毛穴汚れには、正しい手順でのアプローチが不可欠です。皮脂汚れをしっかり落とし、硬くなった角質を柔らかくし、毛穴の詰まりを取り除き、最後に開いた毛穴を引き締めて保護する。この基本フローを徹底することが、1回での「結果」に繋がります。
男性の多くはオイリー肌や混合肌ですが、シェービングなどでバリア機能が低下している場合も少なくありません。そのため、洗浄力が強すぎるクレンジング剤は避け、皮脂吸着効果のあるクレイ(泥)パックや、酵素洗顔などで優しく汚れを浮かせることが重要です。最後の沈静パックも、皮脂コントロールと保湿を両立できるビタミンC誘導体配合のものが望ましいでしょう。
特に汚れが目立つTゾーンは、スチーマーで毛穴を開かせながら吸引を行うなど、他の部位より重点的にケアします。一方、ヒゲ剃りで敏感になりがちな口周りは、強い摩擦やピーリングを避け、鎮静を重視するなど、部位ごとにアプローチを変える必要があります。施術直後のヒゲ剃りは肌負担が大きいため、当日は控えていただくよう事前にアナウンスしましょう。
施術効果を持続させるには、ホームケア指導が鍵となります。しかし、男性に多くのステップは響きません。「正しい洗顔」「皮脂を抑える化粧水(拭き取りも可)」「日中の紫外線対策(UV)」の3点に絞って提案しましょう。特にUVケアの重要性は盲点になりがちです。また、ヒゲ剃り前後の保湿ケアを指導することで、日々の肌ダメージを軽減させることも重要です。
株式会社イレブンが推奨する「リブセラ」は、メンズ毛穴メニューの強力な武器となります。プラズマ技術を活用することで、施術者の技術に左右されない安定した角質ケアが可能になり、施術の時短と顧客満足度、そして単価アップを同時に実現します。
リブセラは、プラズマを用いて肌表面の古い角質や汚れを優しく除去(ピーリング)します。これにより、毛穴の詰まりを予防・改善するだけでなく、肌のゴワつきやくすみを取り除き、施術直後から「肌のなめらかさ」や「トーンアップ」を実感させることができます。この「分かりやすい変化」が、男性客の満足度を大きく高める要因となります。
リブセラを毛穴ケアに組み込む場合、クレンジング後、毛穴吸引の前に約5〜10分程度使用するのが標準的です。これにより、角質が柔らかくなり、その後の吸引効果も高まります。施術頻度は、肌のターンオーバーに合わせ2〜4週間に1回を推奨します。ただし、日焼け直後や皮膚に強い炎症がある場合は避け、施術後は十分な保湿とUVケアを徹底するよう指導してください。
リブセラを導入することで、メニューの幅が広がります。例えば、「毛穴集中30分コース」を初回体験のフックとし、そこで効果を実感していただきます。その後、リピート時にはリブセラに加えて毛穴吸引や鎮静パックを充実させた「本格毛穴ケア60分コース」や、エイジングケアも加えた「複合フェイシャルコース」へと、自然な形で高単価メニューに誘導することが可能です。
「プラズマスター」もまた、メンズ毛穴ケアにおいて非常に有効な選択肢です。プラズマの特性を活かし、肌表面を清潔に保つことで、ニキビや肌荒れを予防し、「詰まりにくい肌環境」へと導きます。男性が求める「清潔感」に根本からアプローチできるのが強みです。
プラズマスターの強みは、プラズマによる肌表面のコンディショニング機能です。これにより、施術直後から肌がキュッと引き締まるような「キメ感」や「清潔感」を体感できます。さらに、多くの男性が気にするフェイスラインのもたつきに対し、EMS機能で同時にアプローチすることも可能です。手技によるリラクゼーションと組み合わせることで、高い満足度を提供できます。
男性の肌は、皮脂が多い一方で赤みも出やすいという側面があります。プラズマスターは、過剰な皮脂によるベタつきを抑え、肌を健やかな状態に保つサポートをします。施術設計においては、皮脂を抑えることと、刺激を与えすぎないことのバランスが重要です。施術後は、鎮静と保湿を徹底することで、赤みを抑え、健やかな肌状態に導きます。
リブセラとプラズマスターは、併用することで相乗効果が期待できます。例えば、リブセラで角質ケアを行った後、プラズマスターで肌環境を整え、美容液導入を行うといった流れです。ただし、どちらも肌表面にアプローチするため、お客様の肌状態を見極め、刺激過多にならないよう出力や時間を調整することが不可欠です。施術の最後は必ず鎮静パックで肌をクールダウンさせましょう。
男性は「エステティシャンの手技(感覚)」よりも、「マシンによる科学的根拠(論理)」を信頼する傾向があります。リブセラやプラズマスターは、「プラズマ」という先端技術を用いているため、お客様への説得力が高まります。「この機械があなたの毛穴にこう作用します」と論理的に説明できることが、男性客の納得感と高い満足度、そして単価アップに直結するのです。
男性客は、エステの効果に対して論理的な納得感を求めます。そのため、施術前後の変化を「可視化」することが極めて重要です。信頼できるビフォーアフター写真と、効果を即時体感できる初回体験メニューの設計が、リピート獲得の鍵を握ります。
ビフォーアフター写真は、信頼性を担保するために厳格なルールで撮影すべきです。常に同じ照明、同じ角度で撮影することを徹底しましょう。特に毛穴写真は、施術前の皮脂による「テカり」で毛穴が目立って見えがちです。施術前に軽く皮脂を押さえてから撮影することで、加工を疑われることのない、純粋な変化を記録できます。過度な加工は景品表示法に抵触する恐れがあるため厳禁です。
引用:消費者庁「景品表示法」
初めての男性客の心をつかむには、「30分」が勝負です。長すぎる施術はかえって離脱を招きます。この短時間で、男性が最も求める「清潔感」と「肌触りの変化」を実感させることが重要です。クレンジング、角質ケア(リブセラ等)、毛穴吸引、軽い鎮静に絞り込み、「こんなに肌がツルツルになったのは初めてだ」という感動体験を創出しましょう。
初回の感動体験の直後に、なぜ継続が必要かを論理的に説明します。「今日の施術で表面の汚れは取れましたが、肌質自体を変えるには肌のターンオーバー(約4週間)に合わせたケアが必要です」と伝えます。その上で、お得に通える2〜4週スパンの回数券やコースを提案することで、その場の勢いだけでなく、納得感を持って継続契約に繋げることができます。
価格設定は、サロン経営の根幹です。「安いから選ばれる」という発想は、価格競争に陥り、サロンの価値を下げてしまいます。適正な価格は、以下の3つの指標から決定します。
継続率を高める仕組みは多様です。オーナー様のサロンの客層や回転率に合わせて最適な仕組みを選びましょう。
方式 | メリット | デメリット・注意点 | 向いているサロン |
回数券 | ・先に売上を確保できる ・来店周期をコントロールしやすい | ・割引率が高いと利益を圧迫 ・消化管理が必要 | まずは確実にリピーターを掴みたいサロン |
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会員制 | ・ロイヤリティが向上 ・会員限定の優越感を提供 | ・特典設計が複雑になりがち ・年会費の納得感が必要 | 客単価が高く、特別感を重視するサロン |
サブスク | ・毎月の収益が安定する ・来店ハードルが下がる | ・人気枠が埋まりすぎるリスク ・単価が下がりやすい | 来店頻度を高め、安定収益を最優先したいサロン |
施術効果を持続させるホームケアの提案は、客単価と顧客満足度を同時に上げる重要な戦略です。施術で使用したものと同じ「皮脂コントロール美容液」や「保湿クリーム」を推奨し、「これを使うことで次回の施術効果がさらに高まります」とメリットを伝えましょう。回数券契約時に、ホームケア商品をセットにした割引プランを用意するのもセット率向上に有効です。
どれだけ良いメニューを作っても、知られなければ予約には繋がりません。「毛穴に悩む男性」に的確に情報を届けるため、Web検索(SEO)とSNSを連動させた集客導線を設計します。軸となるのは「メンズ 毛穴 エステ」というキーワードです。
検索エンジンで上位表示されるため、ブログ記事の活用が有効です。「〇〇(地域名) メンズ 毛穴」「鼻 黒ずみ 男」「Tゾーン テカリ 改善」といった具体的な悩みキーワードを見出しに含めた記事を作成します。そして、各記事から「メンズ毛穴ケア初回体験」の予約ページへリンクを貼る(内部リンク)ことで、読者をスムーズに予約へと導きます。
地域名での検索(例:「渋谷 メンズエステ」)では、Googleビジネスプロフィールが非常に重要です。「清潔感のある店内写真」や「毛穴ケアのビフォーアフター」を投稿し、情報を充実させましょう。また、施術に満足されたお客様に口コミ投稿をお願いすることで、「実際に毛穴が綺麗になった」という第三者の声が集まり、強力な信頼の証となります。
Instagram、特にリール動画は、視覚的に毛穴ケアの効果を伝えるのに最適です。「毛穴の汚れが吸引される様子」や「施術前後の肌触りの違い(動画)」などを、テンポの良い音楽と共に30秒程度でまとめます。ビフォーアフター写真は、同じフォーマット(テンプレ)を使い、統一感を出すことでサロンの専門性を演出し、他の投稿との差別化を図りましょう。
男性客を受け入れる際は、女性オーナーならではの視点で、既存顧客やスタッフの「快適さ」を守る配慮が不可欠です。起こりうるトラブルを想定し、対応基準を「チェックリスト」として明文化しておくことで、スタッフ全員が迷わず、一貫した対応を取れるようになります。
男性特有の汗やタバコのにおい対策として、換気やリネン交換のルールを徹底します。また、ご来店時の「ひげ剃り傷」が深い場合や、「酒気帯び」状態である場合は、施術をお断りする基準を明確にしましょう。遅刻や無断キャンセルについても、女性客とは別の厳格なペナルティ(例:次回予約不可)を設けることも、サロンの秩序を守るために有効です。
スタッフを守るため、お客様との「境界線」を明確に引くガイドラインを作成します。会話は施術に関する内容に留め、プライベートな質問は避ける・受け流す。視線は常にお客様の目や施術部位に集中させ、不要な誤解を招かない。タオルワークを徹底し、必要最小限の露出に留める。これらのルールをスタッフ全員で共有し、徹底することが重要です。
エステサロンは、あくまで「美容」の範囲でサービスを提供する場所です。もしお客様が、強い炎症を伴うニキビ(膿胞性ニキビ)や、明らかな皮膚疾患(アトピー性皮膚炎の悪化など)を抱えて来店された場合は、施術をきっぱりとお断りし、医療機関の受診を勧める勇気が必要です。これは医師法遵守の観点からも、お客様の肌を守るためにも不可欠な判断です。
株式会社イレブンは、機器を納品して終わりではありません。オーナー様が不安なくメンズ毛穴メニューをスタートし、最速で収益化できるよう、技術から集客までをワンストップでサポートします。私たちの目標は、オーナー様が「導入したその翌日から」自信を持ってお客様を迎えられる体制を作ることです。
機器導入時には、専門インストラクターがサロンに伺い、徹底した研修を行います。リブセラやプラズマスターの基本的な使い方だけでなく、男性の肌質に特化した「メンズ毛穴プロトコル」の実技指導を行います。さらに、カウンセリング台本や信頼されるビフォーアフターの撮影ルールまで、すぐに実践できるノウハウを伝授します。
「集客の仕方がわからない」という不安を解消するため、すぐに使える販促キットをご提供します。店内用のポップデザイン、ホームページに使えるLP(ランディングページ)のひな形、Instagram用の投稿テンプレ、さらにはお客様に口コミをお願いするための台本まで。導入初期の集客を強力にバックアップし、メニューの早期定着を支援します。
導入後も、継続的なサポートでサロン運営に伴走します。万が一の機器故障時には、迅速な修理対応はもちろん、修理期間中の代替機貸し出し(※条件による)も行い、サロンの営業停止リスクを最小限に抑えます。また、新しくスタッフが入った際の追加研修にも柔軟に対応し、サロン全体の技術レベル維持をお手伝いします。
多くのサロン様が「準備が完璧になってから」と考え、導入タイミングを逃してしまいます。イレブンが提供するのは、機器と「すぐに始められる環境」のセットです。研修で技術と台本を学び、販促キットで即日集客を開始する。この「即時稼働」こそが、最速で投資を回収し、競合サロンが参入する前にエリア一番店になるための最大の秘訣です。
男性のお客様が初めて来店される際、多くの疑問や不安を抱えています。これらの質問に対して、事前に明確な回答を用意しておくことで、お客様の不安を取り除き、安心して施術を受けていただくことができます。
リブセラやプラズマスターの施術は、医療レーザーのような強い痛みはありません。肌表面がチクチクする、温かさを感じるといった感覚が主です。肌質によっては施術後に一時的に赤みが出ることがありますが、通常は数時間〜当日中には引きます。施術当日は、激しい運動や飲酒、サウナなどを避け、必ず保湿と紫外線対策を行ってください。
1回の施術でも肌のなめらかさや清潔感は実感いただけますが、毛穴が詰まりにくい肌質へと根本的に改善していくには、継続が必要です。肌のターンオーバー(約4週間)に合わせ、まずは月1回のペースで3〜6ヶ月程度継続されることを推奨しています。中長期的には、毛穴の黒ずみが目立たなくなり、ニキビができにくい健やかな肌状態を目指します。
毛穴が目立たなくなり、肌のトーンが上がることで得られる「清潔感」は、あらゆる場面で強力な武器となります。ビジネスシーンでは、清潔感のある肌が相手に好印象と信頼感を与えます。また、婚活やマッチングアプリ用の写真、結婚式の前撮りなど、大切な場面での「写真写り」も格段に向上します。肌への自信が、あなたの振る舞いそのものを変えるきっかけになるのです。