この記事の監修者

㈱イレブン技術商品部 部長
インストラクター
村上 琴音(ムラカミ コトネ)
株式会社イレブンで商品開発とインストラクターを担当。資格と現場経験を活かし、個人サロンの成長を支援しています。

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㈱イレブン技術商品部 部長
インストラクター
村上 琴音(ムラカミ コトネ)
株式会社イレブンで商品開発とインストラクターを担当。資格と現場経験を活かし、個人サロンの成長を支援しています。
プラズマスターの口コミを調べようとして、手が止まった方は多いのではないでしょうか。検索して出てくるのはメーカーや販売代理店のページばかりで、しかも書いてある効果の説明が各社でバラバラ。導入を検討する立場からすると、どこまで信じてよいのか判断がつきません。

良さそうなのは分かるけど、うちのサロンに合うのかが見えなくて…
この記事では、プラズマスターの口コミや評判を肌の変化ではなくサロン経営の視点から整理します。機器の仕様、施術オペレーションへの影響、ランニングコストと補助金の考え方、そして導入したあとの告知で気をつけるべき法規制まで。500以上のサロンを支援してきた株式会社イレブンが、導入判断のものさしをお伝えします。
先にひとつ、大事なことを。調べる過程で分かったのですが、プラズマ美容機器をめぐる業界の説明には、薬機法上そのまま使えない表現がかなり混ざっていました。導入後に販売元の文言をコピーして自店のSNSに載せると、責任を問われる立場になるのはサロン側です。この記事の後半では、そこも具体的に扱います。
まずは機器そのものの話から。プラズマスターは、エース株式会社が製造・販売する日本製の業務用フェイシャル機器で、プラズマとEMSを出力します。最大の特徴は出力の方式にあります。
プラズマ機器の多くは、ペン型のプローブを肌に当てて照射していく方式です。対してプラズマスターはグローブ式。メーカーの説明では5本の指すべてからプラズマが出力され、EMSも同じグローブから流れる仕組みで、プラズマとEMSの同時出力にも対応しています。
| 比較項目 | プローブ式 | グローブ式(プラズマスター) |
|---|---|---|
| 接触面 | ペン先の一点 | 手のひらと5本の指 |
| 手技との併用 | 器具を持ち替える必要がある | 装着したまま手技に移れる |
| 細部への対応 | 先端で細かく当てられる | 指先で輪郭や小鼻まわりに届く |
| 施術者の慣れ | 照射の運びに技術差が出やすい | 手技の延長として扱える |
経営目線で見たとき、ここで効いてくるのは「手技と分断されないこと」です。機器を置いて手技に戻り、また持ち直すという動作が減れば、施術の流れが途切れません。時間短縮そのものより、こちらのほうが体感的なメリットは大きいはず。
販売元のページで公開されているスペックを一覧にしました。置き場所や電源の確保は、とくに自宅サロンで導入前に詰めておきたいポイントです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製造・販売 | エース株式会社(日本製) |
| 本体サイズ | 290mm×139.5mm×240mm |
| 重量 | 2.4kg |
| 電源 | AC100V(50/60Hz) |
| 消費電力 | 4.5W |
| 出力レベル | 5段階 |
| タイマー | 1〜20分 |
| 消耗品 | 専用グローブ |
| 保証期間 | 1年 |
| 価格 | 非公開(取扱店へ問い合わせ) |
本体は2.4kgと軽く、家庭用コンセントでそのまま使えます。消費電力は4.5Wなので、20分稼働させても電気代は1円に届かない水準。一方で価格は公開されておらず、取扱店ごとに条件が異なります。医療機器としての区分も販売元ページには明記がないため、デモの際に確認しておきましょう。
プラズマは、固体・液体・気体に続く物質の第4の状態を指します。気体に高いエネルギーを加えて電離させた状態のことで、雷やオーロラも自然界のプラズマ。美容機器はこれを微弱な出力で発生させ、肌の角層へのアプローチに用いています。
EMSは電気刺激によって筋肉を動かす仕組みで、フェイシャルでは表情筋のトレーニングに使われるものです。この2つをグローブから同時に出せる点が、プラズマスターの設計上の特徴だと整理できます。
エステサロンで使う美容機器は医療機器ではありません。そのため「シミが消える」「肌が再生する」といった効能効果の標榜は、医薬品医療機器等法(薬機法)で認められていないのです。他社サイトにはこうした表現が並んでいますが、本記事では意図的に書いていません。書けないから書いていない、とご理解ください。
なお「業界初」「唯一」といった最上級表現も、景品表示法上は客観的な裏付け資料が必要になります。機器の紹介文でこの手の言葉を見かけたら、根拠を確認しておくと安心です。
プラズマスター単体を見るより先に、プラズマ機器というカテゴリ全体で押さえるべき論点があります。ここを飛ばして価格と効果の説明だけで決めてしまうと、あとから運用で困ることに。
プラズマを発生させる方式にはいくつか種類があり、方式によっては副生成物としてオゾンが発生します。オゾンは高濃度になると人体への影響が指摘される物質です。医療機関であれば濃度管理された環境で扱われますが、一般的なエステの施術室に同等の管理体制があるとは限りません。
ここで注意していただきたいのは、特定の機器を名指しで「危険」と断じる情報の扱いです。業界内にはそうした比較を掲げるページがありますが、根拠が示されていない他社批判は、引用したサロン側が不当な比較広告として問題を抱えることにもなりかねません。判断すべきは「どの機器が危ないか」ではなく、検討中の機器について測定データを出してもらえるかという一点です。
デモンストレーションの場で聞いておくと、あとの判断が早くなる項目をまとめました。プラズマスターに限らず、どのメーカーにもそのまま使えるリストです。
プラズマスターは複数の商社・代理店が取り扱っている機器。同じ本体でも価格や研修内容、アフターサービスの条件は仕入れ先ごとに変わるので、1社の提示だけで決めないことをおすすめします。
ここからが本題です。機器の良し悪しは、肌の変化よりも「毎日の営業にどう効くか」で判断したほうが失敗しません。見るべき軸は3つあります。
グローブ式の利点は、手技と機器操作を持ち替えなしで行き来できる点にあります。これがメニュー設計にどう効くかを、導入前に自店の枠で考えてみてください。
たとえば60分枠で運用しているサロンなら、施術時間が縮んだぶんをどう使うのかという判断が必要です。1日の受け入れ枠を増やすのか、カウンセリングとアフターケアを厚くして単価を上げるのか。前者は体力勝負になりやすく、ひとりサロンだと続きません。浮いた時間を単価に変換する設計のほうが、結果的に手元に残ります。



デモのときは必ずストップウォッチで実測してください。カタログの所要時間と、自分の手で回したときの時間は別物です。
販売元の案内では、プラズマスターの消耗品は専用グローブのみ。消費電力も4.5Wと小さく、カートリッジ交換型の機器と比べると構造はシンプルです。ただし「消耗品が少ない」と「安い」は別の話。グローブの単価と交換頻度をかけ算して、1施術あたりいくらになるかを必ず出してください。
見落としやすいのが、施術に使う美容液の原価です。機器本体の費用ばかり見ていると、実際に回し始めてから薬剤コストで利益が薄くなるケースもあります。1施術あたりの原価は「消耗品+薬剤+電気代」で組み立てましょう。
スタッフを抱えているサロンでは、ここが一番効いてきます。手技の要素が大きい機器は、扱えるスタッフとそうでないスタッフで仕上がりに差が出るもの。差が出ると指名が特定の人に集中し、その人が休むと売上が落ちる構造ができあがってしまいます。
導入研修が用意されている機器でも、受けられるのが初回の1名だけという条件のこともあります。増員したときにどうなるのか、追加研修の費用はいくらか。契約前に文書で確認しておくと、あとで揉めません。
ネット上のプラズマスターの口コミは、その多くが販売する側から発信されたものです。悪意があるという話ではなく、構造上そうなります。導入を決める材料にするなら、情報の出どころを見極めたうえで扱いましょう。
「翌朝のツヤが違った」「毛穴が引き締まった」といった感想は読んでいて心が動きますが、導入判断には使えません。個人差が大きいうえ、後述するとおりそもそも広告として掲載できない性質の情報だからです。掲載しているサイトがあるとすれば、それは法規制を把握していないサインでもあります。
信頼できるのは、自分で稼働させているオーナーの言葉です。展示会や勉強会、SNSで導入店を見つけたら、次の内容を聞いてみてください。効果の話ではなく、営業の話を聞くのがコツ。
最後の質問がいちばん本音が出ます。うまくいっている話より、想定外だった話のほうが導入判断には役立つんですよ。
ここが本記事で最もお伝えしたい部分です。機器を導入したあと、多くのサロンが販売元の紹介文をそのままコピーしてSNSやホームページに載せます。しかし広告主としての責任を負うのは、掲載したサロン自身。メーカーが書いていたから、では通りません。
エステサロンで使う美容機器は医療機器ではないため、医療機器的な効能効果をうたうことができません。厚生労働省は医療機器的な効果の例として、疾病の治療、免疫機能の向上、新陳代謝を高める、若返り、臓器・組織・細胞の活性化などを挙げています。プラズマ機器の紹介文でよく見る表現は、かなりの割合でここに該当するのが実情です。
| 使えない表現 | 言い換え・対応 |
|---|---|
| シミが消える/シワがなくなる | 年齢に応じたお手入れとして案内する |
| 肌が再生する/肌を作り替える | 使用後のなめらかな肌ざわりへ |
| 細胞を活性化する | 言い換え不可。記載しない |
| 免疫力を高める/自己治癒力を引き出す | 言い換え不可。記載しない |
| 新陳代謝を高める/ターンオーバーを促進 | 言い換え不可。記載しない |
| 真皮まで浸透/肌の奥深くへ | 角層まで浸透(角層の明記が必要) |
| 毛穴が消える/毛穴を引き締める | キメの整った肌印象へ |
| アクネ菌を殺菌する | 肌を清潔に保つ |
| 機器でリフトアップ | 表情筋をトレーニングする |
| 医師も推薦/クリニック採用 | 言い換え不可。記載しない |
言い換えられるものと、そもそも書けないものがあります。表の右列が「記載しない」となっている項目は、表現を変えれば通るという話ではありません。
集客素材として真っ先に使いたくなるのが体験談ですが、ここは慎重に。厚生労働省の医薬品等適正広告基準では、体験談について客観的な裏付けとはなりえず、かえって効能効果や安全性について誤解を与えるおそれがあるため原則として行わないと定められています。



「※個人の感想です」と書いておけば大丈夫、ではありません。注記があっても回避できない領域です。
ビフォーアフター写真も同様で、効果を保証する印象を与えるものは避けるべきでしょう。使うなら、施術風景や店内の様子、使用している機器そのものの写真のほうが安全。効果を語らせるのではなく、「どんな時間を過ごせるか」を伝える方向に切り替えると、法規制を避けつつ差別化もできます。
機器の紹介でよく見る「従来の3倍」「業界初」「No.1」といった表現には、景品表示法の不実証広告規制がかかります。消費者庁から表示の裏付けとなる合理的根拠資料の提出を求められた場合、15日以内に提出できなければ不当表示とみなされる仕組みです。試験条件や比較対象が示せない数字は、載せない判断が正解でしょう。
優良誤認と判断された場合、措置命令に加えて課徴金の対象になります。課徴金は対象期間の売上額を基礎に算定されるため、金額は決して小さくありません。メーカーの資料に数字が書いてあっても、自店の媒体に転記した時点で責任はサロン側に移ります。
判断に迷う表現が出てきたら、掲載前に薬機法に詳しい専門家か、所管の薬務課へ確認するのが確実です。少し手間ですが、措置命令を受けてから直すより、はるかに安く済みますよ。
業務用機器は決して安い買い物ではありません。導入方法によって初期負担も経費処理も変わるため、自店の資金状況に合った形を選びましょう。
| 比較項目 | 買取 | リース | レンタル |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 高い | 抑えられる | 抑えられる |
| 月額の負担 | なし(ローン返済を除く) | 固定のリース料 | レンタル料 |
| 所有権 | サロン | リース会社 | レンタル会社 |
| 契約期間 | なし | 長期 | 短期から可能 |
| 中途解約 | 該当なし | 原則不可。違約金が生じる | 条件により可能 |
| 経費処理 | 減価償却 | リース料を経費計上 | レンタル料を経費計上 |
| 向いているサロン | 長期運用が決まっている | 初期負担を平準化したい | まず試したい・期間限定 |
プラズマスターのように手技の要素が大きい機器は、自店のメニューに馴染むかどうかを実際に回してみないと分からない面があります。判断がつかない段階なら、短期レンタルやデモ期間を挟んでから決めるのも堅実な進め方です。
買取を選ぶなら、補助金で初期負担を下げられないかも確認しておきたいところ。販売元は、プラズマスターが中小企業省力化投資補助金の「カタログ注文型」に登録されていると案内しています。カタログ注文型は、事務局のカタログに載った製品を販売事業者と共同で申請する仕組みです。
| 従業員数 | 補助上限額 | 大幅な賃上げを行う場合 |
|---|---|---|
| 5名以下 | 200万円 | 300万円 |
| 6〜20名 | 500万円 | 750万円 |
| 21名以上 | 1,000万円 | 1,500万円 |
補助率は1/2なので、対象になれば本体価格の半額が補助される計算です。ただし注意点がいくつかあります。
登録状況は販売元の案内だけで判断せず、事務局の公式製品カタログで型番まで確認しておくと安心です。補助金ありきで契約を急ぐと、交付決定前の発注という一番もったいない失敗につながります。


メーカーの提示する回収シミュレーションは、たいてい理想的な稼働を前提にしたもの。鵜呑みにせず、次の式に自店の実数を入れてみてください。
1施術あたりの粗利 = メニュー単価 −(消耗品費 + 薬剤費 + 電気代)
必要な月間施術回数 = 月額の機器負担 ÷ 1施術あたりの粗利
ここで出た回数が、いまの予約状況に上乗せできる現実的な数字かどうか。既存メニューからの置き換えになるなら、増える粗利は差額分だけになる点にも注意してください。
この計算をすると「思ったより回数が必要だった」となることが少なくありません。だからこそ、単価をいくらに設定できるかが導入判断そのものを左右します。新メニューとして打ち出すのか、既存コースのオプションにするのかで、必要回数はまったく変わってきますよ。



補助金を使う場合は、交付決定までの期間も計算に入れてください。導入時期がずれると、回収の開始もそのぶん後ろにずれます。
検索で上位に出るページの多くは販売する側が運営しています。導入判断に使うなら、展示会や勉強会、SNSなどで実際に稼働させているサロンオーナーを見つけ、施術時間や消耗品コスト、サポート対応について直接聞くのが確実です。
業務用美容機器の使用そのものに国家資格は求められていません。ただし医師法により、医療行為にあたる施術は医師以外が行えません。機器の出力や使用方法が医療行為とみなされる範囲に及ばないよう、メーカーの指定する運用を守る必要があります。
書けません。エステで使う美容機器は医療機器ではないため、身体の変化を約束する効能効果の標榜は薬機法で認められていません。メーカーの紹介文に同様の記載があっても、自店の媒体に転記した時点で広告主としての責任はサロン側が負います。
販売元の案内では消耗品は専用グローブのみで、消費電力も4.5Wと小さい機器です。グローブの単価と交換頻度は取扱店によって条件が異なるため、1施術あたりの原価は消耗品費に美容液などの薬剤費と電気代を加えて算出してください。
販売元は中小企業省力化投資補助金のカタログ注文型に登録されていると案内しており、対象になれば補助率は1/2です。交付決定前に発注や支払いをすると補助対象外になるため、事務局の公式製品カタログで登録状況を確認し、最新の公募要領に沿って申請してください。
長期運用が決まっているなら買取、初期負担を平準化したいならリースが向いています。自店のメニューに馴染むか判断がついていない段階であれば、短期レンタルやデモ期間を挟んでから決める方法もあります。
プラズマの発生方式によっては副生成物としてオゾンが生じます。検討している機器について、発生量に関する測定データを出してもらえるかをメーカーに確認してください。他社製品を根拠なく危険と断じる情報を鵜呑みにするのではなく、自分が導入する機器の数値を確認するという姿勢が大切です。
プラズマスターの口コミを探していた方にとって、期待していた内容とは少し違ったかもしれません。ただ、機器の導入で失敗するサロンの多くは、効果の評判を信じたことが原因ではないんです。自店の数字に落とし込まないまま契約したことが、つまずきの出発点になっています。
機器の導入は、単なる買い物ではなくメニュー設計と価格設定の見直しとセットです。そこまで含めて相談できる相手がいると、判断の精度が上がります。
株式会社イレブンでは、これまで500以上のサロンの開業と経営を支援してきました。実際のコンサルティングでは、愛媛のサロンで月商が50〜60万円伸びた例、栃木のサロンでリピート率が30%から70%へ改善した例、神奈川のサロンで客単価が9,800円から14,500円に上がった例などがあります。機器を入れる前に整えるべきことが見えてくると、投資の回収速度は変わります。
プラズマスターが自店に合うかどうか、単価設定はどう組むか、補助金は使えるか、告知文はこの表現で問題ないか。どんな段階のご相談でも構いませんので、気軽に声をかけてください。
とくに最後の告知の部分は、導入後に効いてきます。せっかく良い機器を入れても、集客のために書いた一文で行政指導を受けては元も子もありません。判断に迷ったときは、専門家に確認する習慣をつけておきましょう。