エステサロンの開業届の書き方|記入例つきで迷わず提出できる完全ガイド

この記事の監修者

㈱イレブン技術商品部 部長
インストラクター
村上 琴音(ムラカミ コトネ)

株式会社イレブンで商品開発とインストラクターを担当。資格と現場経験を活かし、個人サロンの成長を支援しています。

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エステサロンの開業届って、どうやって書けばいいんですか?職業欄とか事業概要とか、何を書けば正解なのかわからなくて…

イレブンからのアドバイス

大丈夫です!エステサロンの開業届は、ポイントさえ押さえれば10分で書けますよ。この記事で、エステ業種ならではの記入例を項目ごとにお見せしますね。

エステサロンを個人で開業するなら、税務署への開業届の提出は避けて通れません。正式名称は「個人事業の開業・廃業等届出書」。聞くと難しそうですが、エステサロン開業届の書き方は実はシンプルで、記入例さえあれば迷うことはほとんどないんです。

この記事では、500以上のサロン開業を支援してきた株式会社イレブンの監修のもと、開業届の全12項目の書き方を「エステサロン版の記入例」つきで解説します。青色申告承認申請書の同時提出方法や、保健所届出の要否判定、さらに提出後にやるべきことまで、この1本で開業手続きが完了する構成にしました。

目次

エステサロンの開業届とは?提出しないとどうなる?

まずは「そもそも開業届って何のために出すの?」という基本を押さえておきましょう。ここを理解しておくと、書類を書くモチベーションもグッと上がります。

開業届の正式名称と役割

開業届の正式名称は「個人事業の開業・廃業等届出書」。個人事業としてエステサロンを始めたことを税務署に届け出るための書類です。提出先は、サロン所在地(自宅サロンなら自宅住所)を管轄する税務署になります。

提出期限は開業日から1ヶ月以内。用紙は国税庁のWebサイトからPDFをダウンロードするか、税務署の窓口でもらえます。freee開業やマネーフォワード クラウド開業届を使えば、画面の質問に答えるだけで自動作成もできるので、紙の記入が苦手な方はこちらが便利ですよ。

提出しなかった場合のデメリット3つ

実は、開業届を出さなくても罰則はありません。罰金もなければ、税務署から「出してください」と催促が来ることも基本的にはないんです。

でも、提出しないデメリットは見逃せません。

開業届を出さないとこうなる

① 青色申告ができない
最大65万円の所得控除が使えず、税金が高くなります。年間売上300万円なら、手取りに10万円以上の差が出ることも。

② 屋号での銀行口座が作れない
サロン名義の口座がないと、お客様からの振込先が「個人名」になり、信頼感が下がります。経理もプライベートと混ざって面倒に。

③ 融資・補助金の申請で困る
日本政策金融公庫の融資や小規模事業者持続化補助金を申請するとき、開業届の控えはほぼ必須の提出書類です。

つまり「出さなくても罰はないけど、出さないと損をする」のが開業届。とくに節税メリットが大きいので、開業日が決まったら早めに準備しておくのが賢明です。

開業届と青色申告承認申請書はセットで出すのが鉄則

開業届を出すなら、「所得税の青色申告承認申請書」も必ず一緒に提出してください。この2枚をセットで出すのが、サロン経営のスタートダッシュを切る鉄則です。

青色申告を選ぶだけで、最大65万円の特別控除に加えて、赤字の3年繰り越し、家族への給与を経費にできる「専従者給与」制度など、個人サロンオーナーに嬉しい特典がたくさんあります。

イレブンからのアドバイス

私たちが支援してきたサロンオーナー様も、ほぼ全員が青色申告を選んでいます。「白色申告のほうが楽そう」と思う方もいますが、今は会計ソフトを使えば手間はほとんど変わりませんよ。

青色申告承認申請書の提出期限は開業日から2ヶ月以内。開業届と同じ日に出せば忘れる心配もありません。書き方は後のセクションで詳しく解説します。

エステサロン開業届の書き方【項目別の記入例つき】

ここからが本題。開業届の記入欄を上から順番に、エステサロンの場合は何を書けばいいのか具体例つきで見ていきましょう。

開業届の入手方法は4つ

開業届は以下のいずれかの方法で手に入ります。

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方法特徴おすすめ度
国税庁WebサイトからダウンロードPDFを印刷して手書き。すぐ入手可能★★★☆
税務署の窓口で受け取りその場で書いて提出もできる。不明点を質問可能★★★★
freee開業(無料)画面の質問に答えるだけで自動作成。青色申告申請書も同時に作れる★★★★★
e-Tax(オンライン提出)マイナンバーカードがあれば自宅から提出完了。控えもデータ保存★★★★

「紙に手書きするのが不安…」という方は、freee開業が断然おすすめ。無料で使えて、ガイドに沿ってポチポチ選ぶだけで開業届と青色申告承認申請書がセットで出来上がります。

開業届の全12項目を記入例で解説(エステサロン版)

国税庁のフォーマットに沿って、項目ごとの書き方を解説します。エステサロン経営者が迷いやすいポイントには★マークをつけました。

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項目書き方エステサロンの記入例
①税務署名サロン所在地を管轄する税務署名「○○税務署長殿」
②提出日届出書を提出する日付「令和○年○月○日」
③納税地自宅サロン→住所地、テナント→事業所所在地自宅兼サロンなら「住所地」にチェック
④氏名・生年月日本名を記入(旧姓不可)「山田 花子」
⑤ ★職業業種をひとことで記入「エステティシャン」または「エステサロン経営」
⑥ ★屋号サロン名を記入(任意だが推奨)「Beauty Salon ○○」「リラクゼーションサロン○○」
⑦届出の区分「開業」に○開業に○
⑧所得の種類「事業所得」に○事業所得に○
⑨開業日実際にサロンをオープンする日「令和○年○月○日」
⑩開業届の届出有無「青色申告承認申請書」→「有」に○有に○(同時提出が前提)
⑪ ★事業の概要提供サービスを具体的に記入下記で詳しく解説
⑫給与等の支払いスタッフを雇う予定がなければ空欄ひとりサロンなら空欄でOK
迷いやすい「職業欄」の書き方パターン

職業欄は1〜2語でOK。エステサロンなら以下のどれかが一般的です。

・フェイシャル中心 →「エステティシャン」
・痩身・ボディ中心 →「エステサロン経営」
・脱毛サロン →「脱毛サロン経営」
・複合型 →「美容サロン業」

注意点として、「マッサージ」とは書かないでください。あん摩マッサージ指圧師の国家資格がないのに「マッサージ」と書くと、法律上の問題が生じる可能性があります。

「事業の概要」欄の書き方例

事業概要は、どんなサービスを提供するか具体的に書きましょう。以下は施術タイプ別の記入例です。

フェイシャルサロンの場合
「フェイシャルエステティックの施術、および化粧品の販売」

痩身サロンの場合
「業務用美容機器を使用したボディエステの施術、および美容関連商品の販売」

脱毛サロンの場合
「光脱毛の施術サービスの提供」

複合型サロンの場合
「フェイシャル・ボディエステの施術、美容機器による脱毛施術、および美容商品の販売」

物販も行う予定があるなら、「化粧品の販売」「美容商品の販売」も書いておくと安心です。

提出方法と必要な持ち物

開業届の提出方法は3つあります。

窓口に持参する場合は、記入済みの開業届2部(提出用+控え用)、マイナンバーがわかるもの、本人確認書類(運転免許証など)を持っていけばOK。控えに受付印を押してもらって、大切に保管してください。融資や補助金の申請時に必要になります。

郵送の場合は、記入済みの届出書2部に加えて、マイナンバーカードのコピー(表裏)と本人確認書類のコピー、そして返信用封筒(切手貼付済み)を同封します。控えを返送してもらうための返信用封筒を忘れる方が多いので気をつけてくださいね。

e-Taxの場合は、マイナンバーカードとICカードリーダー(またはスマホ)があれば自宅から完結。ただし、e-Taxで提出した場合は受付印のある「控え」が発行されません。代わりに「受信通知」をPDFで保存しておきましょう。金融機関によっては受信通知で対応してくれます。

青色申告承認申請書の書き方【開業届と同時に提出】

開業届を書いたら、そのまま勢いで青色申告承認申請書も仕上げてしまいましょう。用紙は同じく国税庁のWebサイトからダウンロードできます。

青色申告を選ぶべき理由(65万円控除の威力)

「白色申告のほうが楽」と思っている方、ちょっと待ってください。2024年以降、白色申告でも帳簿付けが義務化されたので、手間の差はほとんどなくなりました。

一方、青色申告なら以下の特典が受けられます。

  • 最大65万円の特別控除(e-Taxまたは電子帳簿保存が条件)
  • 赤字を翌年以降3年間繰り越せる(開業初年度の赤字を有効活用)
  • 家族への給与を全額経費にできる(専従者給与)
  • 30万円未満の備品を一括で経費にできる(少額減価償却資産の特例)

たとえば、年間の事業所得が400万円のサロンオーナーが65万円控除を使うと、所得税+住民税で約13万円の節税になる計算。3年続ければ約40万円。美容機器1台分の費用を節税だけで捻出できると考えると、出さない理由がありませんよね。

記入例と提出期限の注意点

青色申告承認申請書の主な記入項目は以下の通りです。

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項目エステサロンの記入例
職業開業届と同じ(「エステティシャン」など)
屋号開業届と同じサロン名
申告年度開業届に記入したのと同じ年
事業所の名称・所在地サロン名+サロン住所
過去の青色申告取消し等の有無初めての開業なら「無」に○
開業日開業届と同じ日付
相続による事業承継の有無「無」に○
簿記方式「複式簿記」を選択(65万円控除の条件)
備付帳簿名「総勘定元帳」「仕訳帳」にチェック
提出期限に要注意!

青色申告承認申請書の提出期限は開業日から2ヶ月以内です。この期限を過ぎると、その年は白色申告しかできなくなります。

開業届と同じ日に一緒に提出するのがベスト。「後で出そう」と先延ばしにして期限を逃す方が毎年いらっしゃるので、ここだけは絶対に注意してください。

保健所への届出は必要?施術内容別の判定チェック

「開業届は税務署、じゃあ保健所にも届出がいるの?」という質問もよくいただきます。結論から言うと、一般的なエステ施術だけなら、保健所への届出は不要です。

届出不要のケース(一般的なエステ施術)

以下の施術のみを提供するサロンは、保健所に届け出る必要はありません。

  • フェイシャルエステ(クレンジング・パック・美容機器など)
  • ボディエステ(痩身・リンパケア・ハンドマッサージなど)
  • 光脱毛(医療脱毛に該当しない出力の脱毛)
  • ハーブピーリング、導入エステ
  • アロマトリートメント

届出が必要なケース(まつエク・シェービングなど)

一方、以下の施術を行うサロンは保健所への「美容所開設届」の提出が必要です。これらの施術には国家資格(美容師免許・理容師免許など)も求められます。

  • まつ毛パーマ・まつ毛エクステンション(美容師免許が必要)
  • 顔の産毛シェービング(理容師免許が必要)
  • 眉毛カット(美容師免許が必要)
  • 鍼灸を取り入れた施術(はり師・きゅう師の免許が必要)

保健所への届出が必要な場合は、施設の構造設備に関する基準(施術室の面積・換気・消毒設備など)を満たす必要があり、開設前の現地検査もあります。物件を契約する前に、管轄の保健所に相談しておくのが鉄則です。

迷ったら保健所に事前相談がベスト

「うちのメニューは届出が必要なのかな?」と迷ったら、メニュー内容を整理して管轄の保健所に電話してみてください。保健所の担当者は丁寧に教えてくれますし、事前に相談しておくことで開業後のトラブルを防げます。

イレブンからのアドバイス

自治体によって基準が微妙に違うこともあるので、「ネットに書いてあったから大丈夫」ではなく、必ずご自身の管轄保健所に確認を取ってくださいね。

開業届を出した後にやるべき5つのこと

開業届を無事に提出できたら、ほっと一息…の前に、もうひと頑張り。届出を活かして経営の土台を固めるために、ぜひやっておきたいことが5つ。順番に見ていきましょう。

① 屋号名義の銀行口座を開設する

開業届の控えを持って銀行の窓口に行けば、サロン名(屋号)入りの事業用口座を開設できます。「○○サロン 山田花子」という名義になるので、お客様からの振込先としても信頼感が増しますし、確定申告のときにプライベートのお金と分けやすくなって帳簿付けが格段にラクになります。

ゆうちょ銀行は比較的審査がゆるく開設しやすいので、まずはゆうちょで作る方が多いですね。ネット銀行なら住信SBIネット銀行や楽天銀行も個人事業主の屋号口座に対応しています。

② 事業用クレジットカードを申し込む

商材の仕入れや消耗品の購入をプライベートカードで済ませていると、後から「これは経費?私用?」と仕分けるのが大変になります。事業専用のカードを1枚持っておけば、利用明細がそのまま経費の記録になるので管理が簡単。

開業直後は信用情報が少ないため、個人事業主向けのビジネスカード(年会費無料のものもあります)を早めに申し込んでおきましょう。

③ 会計ソフトを導入して帳簿付けを始める

65万円控除を受けるには複式簿記が必要ですが、会計ソフトを使えば自動で複式簿記の帳簿を作ってくれます。銀行口座やクレジットカードと連携すれば、取引の大半が自動で取り込まれるので入力の手間もほとんどありません。

個人サロンオーナーに人気なのは「freee会計」「マネーフォワード クラウド確定申告」「やよいの青色申告 オンライン」の3つ。どれも年額1万円前後で、確定申告までワンストップで完結します。

④ 小規模企業共済への加入を検討する

個人事業主には退職金がありません。その代わりになるのが小規模企業共済。月々1,000円〜70,000円まで自由に設定でき、掛金は全額が所得控除の対象です。節税しながら将来の退職金を積み立てられる、個人サロンオーナーにとって見逃せない制度ですよ。

⑤ 開業3ヶ月前から集客準備に着手する

届出と並行して進めておきたいのが集客の仕込み。オープン当日に予約がゼロ…という事態を避けるためにも、最低3ヶ月前からSNSアカウントの運用やGoogleビジネスプロフィールの登録、ホームページの準備を始めておきましょう。

イレブンからのアドバイス

「届出と経理はやったけど集客がノープラン」という方が実はとても多いんです。開業準備と集客準備は同時進行が鉄則。私たちイレブンでは、機器の選定から集客戦略の設計まで無料でご相談を承っていますので、お気軽にどうぞ。

エステサロンの開業届に関するよくある質問

開業届の提出が遅れたらペナルティはありますか?

法律上のペナルティ(罰金や延滞税など)はありません。期限後に提出しても受け付けてもらえます。ただし、青色申告承認申請書の提出期限(開業日から2ヶ月以内)を過ぎると、その年は青色申告ができなくなるので、開業届と一緒に早めに出しておくのが安心です。

自宅サロンでも開業届は必要ですか?

はい、自宅サロンであっても、お客様から対価を受け取って施術を行うなら個人事業に該当します。規模の大小にかかわらず開業届を提出しましょう。提出することで青色申告の特典を受けられるほか、屋号口座の開設や融資申請にも必要になります。

職業欄には何と書けばいいですか?

「エステティシャン」「エステサロン経営」「美容サロン業」などが一般的です。注意点として、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を持っていない場合は「マッサージ」という表記は避けてください。

開業届を出したら扶養から外れますか?

開業届の提出だけで直ちに扶養から外れるわけではありません。扶養の判定基準は年間の所得額です。ただし、加入している健康保険組合によっては「開業届を出した時点で扶養を外す」という規定を設けている場合があります。ご家族の勤務先の健康保険組合に事前に確認しておくことをおすすめします。

副業でエステサロンを始める場合も開業届は必要ですか?

副業であっても、継続的に事業として行うなら開業届を提出するのが原則です。提出することで青色申告の特典も活用でき、節税につながります。なお、会社員の方は就業規則で副業が認められているかを事前に確認してください。

まとめ

この記事のポイント

エステサロン開業届の書き方は、記入例を見ながら進めれば10分で完了します。ポイントを振り返っておきましょう。

  • 開業届は「個人事業の開業・廃業等届出書」。開業日から1ヶ月以内に管轄税務署へ提出
  • 職業欄は「エステティシャン」「エステサロン経営」などが一般的。「マッサージ」はNG
  • 事業概要欄は施術内容+物販の有無を具体的に記入
  • 青色申告承認申請書は必ず同時提出(65万円控除の恩恵大)
  • 一般的なエステ施術のみなら保健所届出は不要。まつエク・シェービング等は必要
  • 提出後は屋号口座開設・会計ソフト導入・集客準備を並行して進める

届出書類の準備は、サロン経営の「守り」の第一歩。ここをしっかり固めておけば、あとは「攻め」の経営に集中できます。

株式会社イレブンでは、開業届の準備段階から、美容機器の選定、メニュー設計、集客戦略まで、サロン開業のすべてをワンストップでサポートしています。500サロン以上の支援実績をもとに、あなたのサロンに最適なプランをご提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

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