この記事の監修者

㈱イレブン技術商品部 部長
インストラクター
村上 琴音(ムラカミ コトネ)
株式会社イレブンで商品開発とインストラクターを担当。資格と現場経験を活かし、個人サロンの成長を支援しています。

この記事の監修者

㈱イレブン技術商品部 部長
インストラクター
村上 琴音(ムラカミ コトネ)
株式会社イレブンで商品開発とインストラクターを担当。資格と現場経験を活かし、個人サロンの成長を支援しています。
「自宅サロンを開いたけれど、どうしても生活感が出てしまう」「お客様のプライバシーを守りたいけれど、大掛かりなリフォームは難しい」。自宅サロンを運営していると、こうした空間の悩みは避けて通れません。
そこで活躍するのがパーテーションです。工事なしで置けるものが多く、数千円から手に入り、レイアウト変更も自由。大掛かりなリフォームをしなくても、仕切り方ひとつでサロンの印象は大きく変わります。
この記事では、自宅サロンにパーテーションを置くメリットから、失敗しない選び方の7つの基準、タイプ別の特徴、予算別に探せるショップまでを整理しました。500以上のサロンを支援してきた株式会社イレブンが、購入前に保健所へ確認すべきケースといった実務の注意点もあわせてお伝えします。
この記事でわかること

「仕切りがなくても、なんとかなるのでは」と思う方もいるかもしれません。しかし、パーテーションを1枚置くだけで解決する悩みは想像以上に多いのです。
リビングの一角や玄関近くをサロンにしている場合、家族の荷物や生活動線がどうしても目に入ってしまうもの。パーテーションで施術スペースを区切るだけで生活感を効果的に隠せて、お客様を「サロン」という非日常へ切り替えられます。この特別感が、満足度に直結します。
施術前の着替えや、すっぴんになることに抵抗があるお客様は少なくありません。しっかり目隠しされたスペースがあれば、人目を気にせず身支度ができます。施術中に家族が通る可能性がある間取りでも、仕切りがあるだけで安心感は段違い。この安心感こそがリピートを支える土台になります。
サロンの人気が出てくると、予約が立て続けに入ることもあります。パーテーションで簡易的な待合コーナーを作っておけば、次のお客様が早めに到着しても、施術中のお客様と顔を合わせずにお待ちいただけます。お客様同士を鉢合わせさせない配慮は、プライベートサロンの価値そのものです。
仕切りはお客様のためだけではありません。視界に入る余計な情報を遮り、「ここからは仕事場」という切り替えを助けてくれます。施術道具を置くバックヤードを区切れば、作業動線もスムーズになりますよ。
パーテーションは単なる仕切りではなく、空間の印象を左右するインテリアです。色・素材・デザインをコンセプトに合わせて選べば、空間全体のイメージが統一され、サロンの個性がはっきり伝わるようになります。
イレブンからのアドバイス内装全体の考え方から見直したい方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。




いざ選ぼうとすると、種類が多くて迷ってしまいますよね。次の7つを順に確認していけば、候補は自然に絞れます。
まず最も大切なのは、サロン全体の雰囲気とマッチしているかどうかです。
サロンのテーマカラーや他の家具とのバランスを見て、空間に馴染むものを選びましょう。
大きすぎると圧迫感が出て、小さすぎると仕切りとして機能しません。高さの目安は次のとおりです。
幅は隠したい範囲に合わせて選びます。複数枚連結できるタイプも便利です。購入前には、設置したい場所の幅と高さをメジャーで正確に測ってください。天井までの高さも確認しておくと、圧迫感のイメージがつかみやすくなります。
完全に空間を遮断したいのか、ゆるやかに区切りたいのかで、選ぶべき素材が変わります。
光を通す素材を選ぶと、仕切っても空間が暗くなりません。窓の位置と照明のバランスもあわせて考えてみてください。
自宅サロンでは、レイアウト変更や掃除のしやすさも重要です。
お客様とご自身の安全のため、安定性は必ず確認してください。
素材によって見た目だけでなく、手入れのしやすさも変わってきます。
パーテーションの価格は、素材・デザイン・サイズによって数千円から数万円以上と幅があります。
安価なものを選ぶ際は、安定性と素材の質感をとくによく確認しましょう。お客様が触れたり倒れかかったりする可能性を考えると、価格だけで決めるのは危険です。
ひとつ、見落とされがちな注意点があります。エステ専業の自宅サロンであれば美容所登録は不要ですが、まつ毛エクステなど美容師免許が必要な施術を扱う場合は、美容所としての登録と保健所の検査が必要になります。
ここで問題になるのが「区画」の考え方です。美容所には作業場と待合、住居部分との区分が求められますが、可動式のパーテーションやカーテンでは区画として認められない場合があります。基準は自治体によって異なるため、まつエク併設や将来のメニュー拡大を考えているなら、パーテーションを買う前に管轄の保健所へ相談しておくと無駄がありません。



「買ってから仕切りが基準を満たさないと分かった」という相談は実際にあります。届出が必要な業態の方は、先に保健所、あとで買い物の順番で。
ここからは、代表的なパーテーションの種類ごとに、特徴と向き不向きを整理します。ご自身のサロンの間取りと予算に当てはめながら読み進めてみてください。












DIYの場合は、作成前に強度と安定性を十分に検討してください。賃貸では、壁や床を傷つけない方法を選ぶことも忘れずに。
どこで探せばいいか迷う方のために、おすすめのショップを予算別に紹介します。気になるショップがあれば、公式サイトをチェックしてみてください。
※価格帯は目安です。セール時期や商品によって変動します。URLは変更される可能性があります。
ただ置くだけでなく、ちょっとした工夫でさらに空間は垢抜けます。今日から真似できるコツを5つ紹介しますね。
パーテーションの近くに間接照明やフロアランプ、スポットライトを置くと、陰影が生まれて空間に奥行きが出ます。暖色系の光はリラックス効果も高めてくれるので、施術スペースとの相性は抜群。照明が組み込まれたタイプのパーテーションもあります。
パーテーションの前に背の高い観葉植物を置いたり、小さなグリーンや雑貨を飾ったりすると、圧迫感が和らぎおしゃれなアクセントになります。オープンラックタイプなら、飾り棚としてセンスよくディスプレイしましょう。
パーテーションの色や素材を、カーテン・クッション・小物などサロン内の他のアイテムとリンクさせると、空間全体に統一感が生まれます。単体で気に入ったものを買うより、部屋全体の写真を見ながら選ぶのがコツです。
オープンラックやシェルフタイプは、見せる収納のチャンスでもあります。おしゃれなタオル、アロマディフューザー、ブランドイメージに合う雑貨、販売商品などを並べれば、仕切りそのものが魅力的なディスプレイコーナーに変わります。物販の売上につながることもありますよ。
見た目だけでなく、お客様と施術者の動きやすさも考慮して配置しましょう。通路が狭すぎたり、物の出し入れがしにくかったりするとストレスになります。施術の一連の流れを実際に歩いてみて、邪魔にならない場所と向きを探してみてください。
座ったときの目線を隠したいなら120cm〜150cm程度、立ったときの目線まで隠したいなら160cm〜180cm程度が目安です。施術ベッド周りは寝ている姿勢が基準になるため低めでも機能しますが、着替えスペースは立ち姿を隠せる高さが必要です。
できます。自立する衝立式やキャスター付きなら工事不要です。突っ張り式は天井と床で固定するため壁に穴を開けずに済みますし、ラブリコやディアウォールを使えば壁面風の仕切りも作れます。原状回復できる方法を選ぶことがポイントです。
注意が必要です。まつ毛エクステは美容師免許が必要な施術で、美容所としての登録と保健所の検査が求められます。美容所に必要な区画について、可動式のパーテーションやカーテンでは認められない場合があり、基準は自治体によって異なります。購入前に管轄の保健所へ確認してください。
突っ張り棒とカーテンの組み合わせなら数千円から作れます。100円ショップの材料を使ったDIYや、手持ちのオープンラック・ソファの配置換えで仕切る方法もあります。ただし安さを優先するほど安定性が犠牲になりやすいため、お客様が触れる場所では転倒対策を忘れないでください。
素材と高さの選び方で大きく変わります。半透明のアクリル、ルーバー、格子状のデザインなど光を通すタイプなら、仕切りながらも空間の広がりを保てます。必要な場所だけを低めのパーテーションで区切り、照明や観葉植物で抜け感を作るのも有効です。
自宅サロンにパーテーションを取り入れることは、単に空間を仕切るだけでなく、生活感を隠して非日常を演出し、お客様のプライバシーと安心感を守り、サロンのブランドイメージを高めることにつながります。
パーテーションを上手に活用すれば、大掛かりなリフォームをしなくても、お客様が「また来たい」と思えるワンランク上の空間を作れます。まずは仕切りたい場所のサイズを測るところから始めてみてください。
株式会社イレブンでは、これまで500以上のサロンの開業と経営を支援してきました。空間づくりはもちろん、レイアウトに合わせた美容機器の選定やメニュー設計まで、サロン運営全体の視点からアドバイスしています。「この間取りでどう仕切ればいいか」といった個別のご相談も、お気軽にどうぞ。
株式会社イレブン 技術商品部 部長・インストラクター 村上琴音
株式会社イレブンで商品開発とインストラクターを担当。資格と現場経験を活かし、個人サロンの成長を支援しています。