この記事の監修者

㈱イレブン技術商品部 部長
インストラクター
村上 琴音(ムラカミ コトネ)
株式会社イレブンで商品開発とインストラクターを担当。資格と現場経験を活かし、個人サロンの成長を支援しています。

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㈱イレブン技術商品部 部長
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村上 琴音(ムラカミ コトネ)
株式会社イレブンで商品開発とインストラクターを担当。資格と現場経験を活かし、個人サロンの成長を支援しています。

エステサロンのインテリア、何から手をつければいいかわからない…。おしゃれにしたいけど、予算も限られているし、失敗したくない!
エステサロンの空間づくりに悩んでいるオーナー様、多いんですよね。実は、エステサロンのインテリアは「センス」よりも「セオリー」で決まります。配色の基本ルール、照明の選び方、予算の使い方を押さえれば、どんな広さでもお客様が「また来たい」と感じる空間は作れるんです。
この記事では、500以上のサロンを支援してきた株式会社イレブンの知見をもとに、エステサロンのインテリアを成功させる7つのコツを徹底解説します。コンセプト設計から配色・照明テクニック、スペース別の具体策、予算別のプラン、そしてやりがちな失敗例まで、この1記事で全部わかります。
エステサロンにおけるインテリアは、単なる「見た目」の問題ではありません。お客様がサロンに一歩足を踏み入れた瞬間から退店するまで、空間の印象は施術の満足度に直結しています。
リピート率の高いエステサロンには、インテリアに共通する3つのポイントがあります。
①清潔感…タオルや備品が整理され、壁や床に汚れがない基本中の基本。どれだけおしゃれでも清潔感がなければ台無しです。
②非日常感…日常を忘れて「特別な時間を過ごしている」と感じさせる演出。照明・香り・BGMの組み合わせがカギになります。
③統一感…家具の色や素材、小物のテイストがバラバラだと居心地の悪さにつながります。コンセプトに沿った一貫性が大切です。
逆に言えば、この3つが欠けていると施術の技術がどれだけ高くても「何となく落ち着かなかった」という印象が残り、リピートにつながりにくくなります。
「インテリアにお金をかけても売上に直結するの?」と疑問を持つ方もいるかもしれません。でも、エステサロンにとって空間そのものが「商品の一部」なんですよね。お客様は施術だけでなく、心身をリラックスさせる空間体験にお金を払っています。
ホームページやSNSに載せた店内写真が集客の第一印象を左右しますし、来店されたお客様が「素敵な空間だったよ」と口コミで広めてくれるのも、インテリアあってこそ。内装にかけた費用は、集客・リピート・客単価アップという形で着実に回収できる投資と考えてみてください。
いきなり家具を買い始める前に、やるべきことがあります。それがサロンのコンセプト設計です。「どんなお客様に、どんな気持ちで過ごしてもらいたいか」を言語化するだけで、インテリアの方向性がグッと定まります。
コンセプトを考えるときに意識したいのは、「誰に来てほしいか」と「何を提供するか」の掛け合わせです。
たとえば、40代以上の大人女性向けにフェイシャルエステを提供するなら、落ち着いたトーンのラグジュアリーな空間が合います。一方、20〜30代向けの痩身サロンなら、清潔感と明るさを重視したモダンな雰囲気が好まれやすいでしょう。



コンセプトを決めるときは「形容詞を3つ」挙げてみるのがおすすめです。たとえば「上品・温かみ・シンプル」のように言葉にすると、家具選びで迷ったときの判断基準になりますよ。
エステサロンで採用されることの多い5つのスタイルを、特徴・向いている施術タイプとともにまとめました。
| スタイル | 特徴 | 向いている施術 | 代表的な素材 |
|---|---|---|---|
| ナチュラル | 木目や植物を活かした温かみのある空間 | アロマ・オーガニック系 | 無垢材・リネン・コットン |
| モダン | 直線的でスタイリッシュ。清潔感が出しやすい | 痩身・脱毛 | ステンレス・ガラス・タイル |
| ラグジュアリー | 重厚感と高級感。客単価の高いサロン向き | フェイシャル・ブライダル | 大理石調・ベルベット・ゴールド |
| アジアンリゾート | バリやハワイを連想させるリゾート感 | ロミロミ・バリ式・タイ式 | ラタン・バンブー・ストーン |
| ホテルライク | 高級ホテルのように洗練された空間 | オールジャンル対応 | ダークウッド・間接照明中心 |
迷ったら「ホテルライク」が万能です。落ち着いた色味と間接照明を基本にすれば、どんな施術メニューにも合わせやすく、幅広い年齢層のお客様に受け入れられます。
インテリアの印象を最も大きく左右するのが「色」です。家具やカーテンの形よりも、色の組み合わせのほうが空間全体の雰囲気を決定づけます。ここでは、センスに頼らずおしゃれに見せるための配色ルールを紹介します。
インテリアの配色は、「70:25:5」の比率で3色にまとめるのが基本です。
ベースカラー(70%)…壁・天井・床など面積の大きい部分。白・ベージュ・アイボリーなど明るい色が定番です。
メインカラー(25%)…家具・カーテン・ラグなど。サロンの個性を出す色で、コンセプトに合わせて選びます。
アクセントカラー(5%)…クッション・花・アート・小物など。差し色として空間に動きを出す役割です。
この比率を守るだけで、色がバラバラで落ち着かないという問題はかなり解消されます。特にエステサロンでは、ベースカラーに白系やベージュ系を使うと清潔感と広がりが出るのでおすすめですよ。
「具体的にどんな色を組み合わせればいいの?」という方のために、施術タイプ別の配色パターンをまとめました。
| 施術タイプ | ベース(70%) | メイン(25%) | アクセント(5%) | 演出イメージ |
|---|---|---|---|---|
| フェイシャル・ブライダル | オフホワイト | グレージュ・くすみピンク | ゴールド | 上品・華やか |
| リラクゼーション・アロマ | アイボリー | モスグリーン・ウォールナット | テラコッタ | ナチュラル・癒し |
| 痩身・脱毛・先端美容 | ホワイト | ライトグレー・シルバー | ネイビーまたはブラック | 清潔・先進的 |
ポイントは、メインカラーを「くすみカラー」や「落ち着いたトーン」にすること。原色に近い鮮やかな色は目が疲れやすく、リラクゼーション空間には不向きです。



ブランドカラーが決まっているサロンは、そのカラーをメインカラーかアクセントカラーに取り入れましょう。タオルやカーテン、スリッパなどの消耗品にブランドカラーを統一するだけでも一気にプロっぽくなります。
インテリアの中でも、照明は投資対効果がもっとも高い要素といえます。同じ家具でも、照明を変えるだけで空間の雰囲気はまるで別物に。逆に、照明の選び方を間違えると「なんとなく安っぽい」「落ち着かない」という印象になりがちです。
エステサロンの照明は、「メイン照明+間接照明」の二層構造が基本です。天井のシーリングライト1つだけだと、オフィスのような均一な光になってしまい、非日常感を出せません。
施術中はメイン照明を落として間接照明だけにすると、お客様のリラックス効果が高まります。調光機能付きのLED照明を導入すれば、シーンに合わせて柔軟に切り替えられるので便利ですよ。
| スペース | おすすめの照明 | 色温度の目安 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 施術室 | 間接照明メイン+調光ダウンライト | 2700〜3000K(電球色) | お客様の目線に直接光が入らない配置に |
| 待合・受付 | ペンダントライト+間接照明 | 3500〜4000K(温白色) | 顔色がきれいに見える色温度を選ぶ |
| カウンセリング | デスクライト+間接照明 | 3500K(温白色) | 肌の状態を正確に見られる明るさを確保 |
| トイレ・洗面所 | ダウンライト+ミラーライト | 4000K(白色) | 清潔感を出すためにやや明るめに設定 |
色温度(ケルビン値)は数値が低いほど温かみのあるオレンジがかった光、高いほど白く爽やかな光になります。エステサロンでは全体的に3000〜3500Kあたりが使いやすい温度帯。蛍光灯のような5000K以上の昼白色はリラックス空間には向かないので避けましょう。
エステサロンのインテリアは、施術室だけ整えれば良いわけではありません。お客様がサロンに入ってから帰るまでに通るすべての空間が、サロンの印象を形づくっています。ここではスペースごとに押さえるべきポイントを解説します。
施術室はサロンの核となる場所。ここで意識したいのは「引き算」の発想です。物が多すぎると視覚的なノイズになり、お客様がリラックスしにくくなります。
お客様は施術中ほとんど目を閉じているため、視覚以外の「香り」と「音」が施術体験の満足度を大きく左右します。インテリアと合わせて五感全体のバランスを意識してみてください。
お客様がサロンに入って最初に目にするのが待合・受付スペースです。ここの印象が「このサロンは信頼できそう」という安心感につながります。
待合スペースの3つの必須アイテムは、コンパクトなソファ(またはチェア)、サイドテーブル、そして飾り棚やアート。限られたスペースでも、この3点をコンセプトに合ったデザインで揃えるだけで「きちんとしたサロン」という印象を与えられます。
自宅サロンで待合スペースが広く取れない場合は、施術室の一角にチェアを1脚置くだけでもOK。見栄えのするクッションやブランケットを添えると、それだけで特別感が出ますよ。
意外と盲点になるのがトイレと洗面所です。施術室をどれだけおしゃれに整えても、トイレが生活感丸出しだと、お客様の満足度は一気に下がります。



トイレや洗面所は「お金をかけなくても印象を変えやすい」場所。ハンドソープのボトルを統一する、ミニタオルを色違いで揃える、ちょっとした観葉植物を置く。この3つだけで見違えるほど変わります。
自宅サロンで家族と共用する場合は、お客様が使う時間帯に合わせて私物を片付けるルーティンを作っておくのがポイント。生活用品は蓋つきのカゴやボックスにまとめて隠す習慣をつけましょう。
「インテリアにいくらかけるべき?」は多くのオーナー様が悩むポイントです。結論からいうと、限られた予算でもメリハリのある投資をすれば、十分おしゃれな空間は作れます。予算帯別にどこまでできるか見ていきましょう。
| 予算帯 | できること | 優先投資ポイント |
|---|---|---|
| 5万円以内 | 照明の買い替え、カーテン交換、小物・ディスプレイの統一、アロマやBGMの導入 | まずは照明と布もの。この2つを変えるだけで空間の印象は大きく変わる |
| 10万円前後 | 上記+待合チェアの購入、壁面のアクセントクロス(DIY貼り替え)、ミラーやアート額の設置 | お客様の目に入りやすい待合スペースを中心に投資 |
| 30万円以上 | 上記+施術ベッドの買い替え、パーテーション設置、フローリングシート施工、本格的な間接照明工事 | 施術室の本格改装。床材と照明で空間のグレードが一段上がる |
なお、テナント店舗で本格的な内装工事を行う場合は、坪単価15〜35万円が一般的な相場。20坪のサロンなら300〜700万円程度が目安になります。居抜き物件を活用すれば大幅にコストを抑えることも可能です。
予算に限りがある場合でも、以下の工夫で見た目の印象を大きくアップできます。
「お客様が直接触れるもの」と「照明」にお金をかけ、それ以外は工夫で補う。この優先順位を覚えておけば、限られた予算でも満足度の高い空間が実現できます。
最後に、多くのサロンオーナー様がやってしまいがちなインテリアの失敗パターンを5つ紹介します。事前に知っておけば防げるものばかりなので、ぜひチェックしてみてください。
「この棚かわいい」「このチェア素敵」と単品で気に入ったものを集めた結果、テイストがバラバラになるパターン。北欧風のテーブルにアジアン風のランプ、モダンなチェア…という組み合わせは、1つひとつは素敵でも空間としてまとまりません。
対策…先にコンセプトとスタイルを決め、「このスタイルに合うか?」を購入前の判断基準にする。迷ったら同じブランドやショップで揃えるのが無難です。
4色以上を同じ面積で使うと、視覚的にうるさくなります。特にエステサロンはリラクゼーション空間なので、色のノイズが多いと逆効果になりかねません。
対策…配色は3色以内に抑え、70:25:5のルールを守る。アクセントカラーは小物だけに留めましょう。
天井の蛍光灯をそのまま使っているサロンは少なくありません。蛍光灯の昼白色は顔色が悪く見えやすく、病院やオフィスの雰囲気に近づいてしまいます。
対策…電球色(2700〜3000K)の照明に交換する。工事不要で取り替えられるLED電球やクリップ式の間接照明から始めるのが手軽な方法です。
自宅サロンで特に多い失敗が、施術に関係のない日用品や私物が目に入ってしまうこと。お客様は非日常を求めてサロンに来ているので、生活感はマイナス要素になります。
対策…「お客様の動線上に私物を置かない」をルール化する。パーテーションや蓋つき収納を活用して、見せるものと隠すものを明確に分けましょう。
施術室にこだわった分、玄関やトイレが手つかずのまま…というケースも。お客様はすべてのスペースを「サロンの一部」として見ているため、1か所でも手抜きがあると全体の印象が下がってしまいます。
対策…お客様が通る動線を自分で歩いてみて、生活感が出ている箇所をチェック。玄関マット・トイレの芳香剤・ハンドソープのボトルなど、低予算で改善できる部分から手を付けていきましょう。
照明の交換やカーテン、小物の統一など、空間の印象を変えるだけなら5万円前後から始められます。本格的な内装工事を行う場合はテナントの坪単価15〜35万円が目安で、20坪なら300〜700万円程度です。自宅サロンや小規模サロンなら、まずは照明と布ものの見直しから始めるのがおすすめです。
6畳程度のスペースでも十分に実現可能です。壁面収納で物を減らし、大きめのミラーで空間を広く見せ、色を3色以内に抑えることで、狭さを感じさせないおしゃれな空間を作れます。照明を間接照明中心にすると、さらに奥行きが生まれますよ。
お客様の動線上(玄関→施術室→トイレ)から私物をすべて撤去するのが基本です。蓋つきのカゴやボックスで日用品を隠し、パーテーションやカーテンで生活空間との境界を明確にしましょう。玄関の靴箱やトイレの消耗品まで、お客様の目に触れるものはすべてサロンのテイストに統一するのがポイントです。
施術内容やターゲット層によりますが、迷ったときは「ホテルライク」スタイルが万能です。ダークウッドの家具と間接照明を中心に構成すれば、幅広い年齢層のお客様に受け入れられやすく、どんな施術メニューにも合わせやすい特徴があります。
施術室は電球色(2700〜3000K)がベスト。温かみのある光でお客様のリラックス効果が高まります。待合や受付は温白色(3500〜4000K)で顔色がきれいに見える明るさに。トイレ・洗面所はやや明るめの白色(4000K前後)で清潔感を演出するのがおすすめです。
エステサロンのインテリアは、特別なセンスがなくてもセオリーに沿って進めれば必ず成功します。まずはコンセプトを固め、配色と照明の基本を押さえるところから始めてみてください。
株式会社イレブンでは、エステサロンの開業から内装・機器選定・集客まで、サロン経営をトータルでサポートしています。インテリアや空間づくりのお悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。