【女性オーナー向け】メンズ美容エステのメニュー設計大全|安心運営で客層拡大

この記事の監修者

㈱イレブン技術商品部 部長
インストラクター
村上 琴音(ムラカミ コトネ)

株式会社イレブンで商品開発とインストラクターを担当。資格と現場経験を活かし、個人サロンの成長を支援しています。

詳細はこちら

メンズ美容の市場拡大は、既存サロンにとって大きな事業機会です。しかし、女性オーナー様が安心して新客層を迎えるには、運営方針やメニュー設計に特別な配慮が不可欠です。本記事では、安全管理を徹底しながら顧客満足度を高め、安定収益に繋げるための具体的なノウハウを、美容機器商社の株式会社イレブンが解説します。

目次

メンズ美容エステの市場動向と来店動機を把握する

メンズ美容エステの成功は、市場の理解から始まります。男性顧客が何を求め、何に不安を感じているかを知ることが、効果的なメニュー作りと集客の第一歩です。彼らの悩みに寄り添い、来店への心理的ハードルを下げてあげるアプローチが求められます。

男性顧客の主な悩み(ヒゲ・毛穴・皮脂・ニキビ跡・体毛・むくみ・疲労)

男性顧客が抱える悩みは、非常に具体的で多岐にわたります。これらを的確に把握することがメニュー設計の基礎となります。特に以下のような悩みに直接アプローチできるメニューは、お客様の強い来店動機となるでしょう。

  • 毎日のヒゲ剃りによる肌荒れ、青ヒゲ
  • Tゾーンのテカリ、毛穴の黒ずみ、ニキビ跡
  • デスクワークによる顔のむくみ、目の疲れ
  • 清潔感に関わる体毛(胸、腕、脚など)
  • 全体的な疲労感、くすみ

年齢層・職業別の需要傾向と来店ハードル(恥ずかしさ・清潔感・価格)

ターゲット顧客を深く理解するためには、年齢や職業別の傾向を知ることが重要です。20代はニキビ跡や脱毛、30〜40代の営業職は清潔感アップ、経営層はエイジングケアに関心が高い傾向にあります。一方で「女性ばかりの空間は恥ずかしい」「価格が不明瞭」といった来店ハードルも存在するため、安心感を醸成する工夫が不可欠です。

女性サロンが取り込みやすい「清潔感アップ」需要の切り口

既存の女性向けサロンが新規に男性客を取り込むなら、「清潔感アップ」を切り口にするのが最も効果的です。なぜなら、これは多くの男性が共感し、ビジネスシーンでも求められる普遍的なニーズだからです。毛穴の黒ずみ洗浄や眉カット、青ヒゲ対策などを組み合わせることで、専門的でありながらも過度に美容を意識させない、自然なメニュー提案が可能になります。

女性オーナー目線で絶対に押さえる運営ポリシーと線引き

女性オーナーが安心してサロンを運営するためには、毅然とした運営ポリシーを最初に明文化することが不可欠です。提供するサービス範囲を明確にし、スタッフとお客様双方の安全を守るルールを徹底することで、トラブルを未然に防ぎ、健全なサロン環境を維持できます。

提供範囲の明確化(美容行為のみ/医療行為・性的サービスは一切なし)

サロンの信頼性を守るため、提供サービスの範囲は明確に線引きすべきです。当サロンはあくまで美容行為を提供する場であり、医師法に抵触する医療行為や、風営法に関わる性的サービスは一切行わないことをHPや規約に明記してください。この明確な姿勢が、誤解を防ぎ、良質なお客様だけを集めることに繋がります。

施術時の配慮:同意取得・声掛け・タオルワーク・個室動線・防犯

お客様とスタッフの安全・安心を守る配慮は、運営の根幹です。施術前には必ず書面で同意を取得し、「お顔に触れますね」といった声掛けや、必要以上の身体的接触を避けるタオルワークを徹底しましょう。また、お客様同士が顔を合わせにくい動線設計や防犯カメラの設置も、安心して過ごせる空間作りに欠かせない要素です。

広告表現・カウンセリング台本・クレーム未然防止のルール作り

クレームを未然に防ぐためには、入口から出口までのルール作りが重要です。広告では効果を保証するような過度な表現を避け、カウンセリングではお客様の期待値を適切にコントロールする台本を用意します。不快感を与えかねない言動のNG集を作成・共有するなど、細やかなルール作りが、結果的にサロンの評判を守ることになるのです。

まず導入すべき“初期メニュー”の組み立て(低リスク・高満足)

メンズメニューを始める際は、まずリスクが低く満足度の高いメニューから導入するのが成功の秘訣です。多くの男性が抱える普遍的な悩みに応え、短時間で効果を実感できるメニュー構成にしましょう。これが、リピートと信頼獲得への最短ルートとなります。

30〜45分のお試しフェイシャル:毛穴・皮脂ケアで即効実感

最初のメニューとして、「30〜45分のお試しフェシャル」は最適です。特に男性が気にしがちな毛穴の黒ずみや皮脂のテカリに特化することで、施術直後に肌のツルツル感やくすみの抜け感を実感していただけます。この「分かりやすい変化」が、エステへの価値を感じてもらう最初の成功体験となり、次のステップへと繋がるのです。

ヒゲ周りの身だしなみケア:洗顔〜角質〜保湿のホームケア連動

ヒゲ脱毛に抵抗がある男性でも、「身だしなみケア」には関心があります。毎日のシェービングでダメージを受けた口周りの肌をターゲットに、正しい洗顔指導から角質ケア、保湿までをセットにしたメニューが有効です。施術効果を持続させるためのホームケア商品を提案することで、店販にも繋がり、顧客満足度をさらに高めることができます。

デスクワーク向け首肩リリース:短時間で効果を体感できる構成

長時間のデスクワークで首や肩の凝りに悩む男性は非常に多いです。フェイシャルにプラスするオプションとして、デコルテ周りのリンパを流す「首肩リリース」を短時間で提供するのは効果的です。顔色も明るくなり、心身の疲労回復をすぐに体感できるため、満足度が高く、リピートのきっかけになりやすいメニューと言えます。

イレブンおすすめの機器別メニュー設計

美容機器の特性を最大限に活かせば、お客様の満足度とサロンの収益性を両立するメニューが作れます。ここでは弊社が推奨する機器を例に、男性客の悩みに即効性で応え、高単価を実現する具体的なメニュー設計をご紹介します。

イレブンおすすめの機器別メニュー設計

スクロールできます
機器名特徴おすすめメニュー案
リブセラ (Revcella)プラズマ技術で肌の受容性を高め、美容成分の浸透を促進。“第一印象改善”コース 毛穴の引き締め、ハリ艶アップ、肌のトーンアップを目的とし、施術直後から清潔感を実感。
WINBACK高周波による深部加温で血行を促進。リラクゼーション効果が高い。ボディ&フェイス 疲労回復ケア 顔のむくみ、目の疲れ、首肩のコリを同時にケアし、日々の疲れを癒す。
プラズマスター肌表面の殺菌・鎮静とEMSリフトアップが同時に可能。時短高満足コース ニキビや肌荒れをケアしながらフェイスラインを引き締め、短時間で複数の悩みにアプローチ。
NEQSTジェル不要の高速連射式脱毛。痛みを抑えスピーディーな施術が可能。安定収益化メンズ脱毛 需要の高いヒゲ脱毛を軸に、フェイシャルと組み合わせた回数券でLTVを最大化。

リブセラ(Revcella)|毛穴・ハリ艶・トーンアップの“第一印象改善”コース

プラズマ美容機器「リブセラ」は、肌の受容性を高め、美容成分の浸透を促進します。この特性を活かし、毛穴の引き締め、ハリ艶アップ、全体のトーンアップを目的とした「第一印象改善コース」がおすすめです。施術直後から清潔感のある明るい肌を実感できるため、特にビジネスマンからの高い需要が見込めます。

WINBACK|深部加温でコリ・むくみ・冷えを同時ケアするボディ&フェイス

高周波温熱機器「WINBACK」は、身体の深部を温めることで血行を促進します。この温熱作用を利用し、顔のむくみや目の疲れ、首肩のコリを同時にケアするメニューが男性に人気です。リラクゼーション効果も非常に高いため、日々の疲れを癒したいというニーズに応え、高い満足度とリピート率を実現します。

プラズマスター|肌表面のコンディショニングと導入効率アップで時短高満足

多機能プラズマ機器「プラズマスター」は、肌表面の殺菌・鎮静と、EMSによるリフトアップを同時に行えます。これにより、ニキビや肌荒れをケアしながらフェイスラインを引き締めることが可能です。短時間で複数の悩みにアプローチできるため、忙しい男性向けの「時短高満足コース」として、高い費用対効果を提供できるでしょう。

NEQST|ジェル不要・高速のメンズ脱毛(ヒゲ・ボディ)で安定収益化

ジェル不要の高速連射式脱毛機「NEQST」は、男性の濃く太い毛にも効果的で、痛みを抑えたスピーディーな施術が可能です。特に需要の高いヒゲ脱毛は、安定した収益の柱となり得ます。フェイシャルと組み合わせた回数券を提案することで、顧客のLTV(生涯価値)を最大化する戦略的なメニュー展開が実現します。

イレブンからのアドバイス

美容機器は、サロンの「コンセプト」を形にするための重要なパートナーです。「若年層の肌トラブル改善」を目指すのか、「働き盛りの男性に癒しと清潔感」を提供したいのかで、最適な一台は変わります。まずはご自身のサロンが「誰に」「どんな価値を提供したいか」を明確にすることが、失敗しない機器選びの第一歩です。

メニュー体系と価格設計|回数券・サブスク・オプションの作り方

お客様に継続して通っていただくためには、通いやすさと納得感のあるメニュー体系と価格設計が不可欠です。初回体験からリピート、そして固定客化まで、お客様の心理に合わせた「階段」を設計することで、自然な流れで長期的な関係を築くことができます。

初回体験→3回チケット→6回/12回の“階段設計”で離脱を防ぐ

顧客の離脱を防ぐには、心理的なハードルが低い段階的なコース設計が有効です。まずはお得な「初回体験」で効果を実感していただき、次に続けやすい「3回チケット」を提案します。そして、本格的な改善を目指すお客様には、より割引率の高い「6回/12回コース」へとステップアップしていただく。この階段設計が、お客様の継続意欲を自然に引き出します。

サブスク(メンテナンス通い放題枠)と都度払いの併用ルール

定期的なメンテナンスを希望するお客様向けに、月額制のサブスクリプションを設けるのも一つの手です。例えば、「月2回まで毛穴ケアメンテナンス」といったプランを用意することで、安定した収益が見込めます。一方で、ご自身のペースで通いたい方向けの都度払いも残しておくことで、多様なニーズに応えることが可能です。

客単価を底上げする“+10分・+1品”のオプション戦略

既存メニューに少しの工夫を加えるだけで、客単価は大きく向上します。例えば、フェイシャルコースの最後に「+10分ヘッドマッサージ(+1,500円)」や、会計時に「今日の施術効果を高めるUVクリーム(+3,000円)」といった提案です。お客様の満足度を高めつつ、自然な形で単価を上げるこの戦略は、すぐにでも実践できる有効な施策です。

メンズ脱毛の導入設計(NEQST活用):安全・時短・口コミ設計

メンズ脱毛は、今やサロンの収益を支える重要メニューです。特にヒゲ脱毛はリピート率が高く、安定した集客が見込めます。ここでは高速脱毛機「NEQST」の活用を前提に、お客様が安心して通え、かつ良い口コミが広がるような導入設計を解説します。

部位別メニュー(ヒゲ・うなじ・胸腹・脚・VIO※対応可否の明記)

メンズ脱毛のメニューは、お客様が選びやすいように部位別に設定するのが基本です。特に需要の高い「ヒゲ(鼻下・あご・あご下)」「胸」「脚」は必須です。VIO脱毛については、女性スタッフのみのサロンでは対応が難しい場合も多いため、提供可否を明確にHP等で表示し、誤解を招かないようにすることが極めて重要です。

禁忌・自己処理ガイド・日焼け注意・保湿等のアフターケア手順

安全な脱毛サービスを提供するためには、事前の説明とアフターケア指導が不可欠です。施術ができない禁忌事項(光線過敏症など)を同意書で確認し、施術前日までの自己処理方法を具体的に伝えます。また、施術後の日焼けの危険性や、肌乾燥を防ぐ保湿の重要性を徹底して指導することで、肌トラブルを未然に防ぎます。

写真・レビュー取の導線設計(同意書・撮影環境・投稿依頼台本)

脱毛効果を示すビフォーアフター写真やレビューは、何よりの集客ツールです。施術前の同意書で写真利用の許可を必ず取得し、毎回同じ画角・照明で撮影できる環境を整えましょう。コース終了後など、お客様が効果に満足しているタイミングで「もしよろしければ…」とレビュー投稿を依頼する台本を用意しておくことで、協力を得やすくなります。

フェイシャル強化(リブセラ×プラズマスター×WINBACKの組み合わせ)

複数の美容機器を組み合わせることで、単体では実現できない相乗効果が生まれ、より高単価で満足度の高いオリジナルメニューが作れます。男性特有の肌悩みに応える、結果重視のフェイシャル強化メニューの組み立て方をご紹介します。

皮脂・毛穴特化45分|プラズマスター→吸引→整肌→鎮静

皮脂分泌が多く、毛穴の詰まりに悩む男性向けの集中ケアコースです。まず「プラズマスター」で肌表面を整え、毛穴吸引で汚れを徹底的に除去します。その後、引き締め効果のあるローションで整肌し、最後にクール系のパックで鎮静させます。この工程により、施術直後から肌のザラつきがなくなり、清潔感をすぐに実感いただけます。

印象改善60分|リブセラ→WINBACKフェイス→保湿導入で即効実感

大切な商談やイベントを控えた男性向けの、即効性を重視したスペシャルコースです。最初に「リブセラ」で肌の土台を整え、次に「WINBACK」で顔全体の血行を促進し、むくみやくすみを取り除きます。最後に保湿成分を導入することで、ハリと艶のある、明るく引き締まった印象を創り出すことが可能です。

商材アップセル|メンズ向け洗顔・化粧水・UVの3点セット提案

施術効果を長く維持していただくためには、ホームケアが不可欠です。しかし、多くの商品を提案しても男性は使いこなせません。そこで「これだけは使ってほしい」基本の3点(洗顔料・化粧水・日焼け止め)に絞って提案しましょう。サロン専売の高品質なメンズ向け商材をセットで販売することで、物販による収益アップも期待できます。

イレブンからのアドバイス

男性のお客様は、女性に比べて「目的志向」が強い傾向にあります。「癒されたい」という感覚的な動機よりも、「この毛穴を何とかしたい」といった具体的な課題解決を求めて来店されます。そのため、提案時も「気持ちいいですよ」より「この施術で〇〇という悩みがこう改善します」と、論理的かつ具体的に伝えることが信頼獲得の鍵です。

女性サロンの空間・動線の工夫:安心と回転率を両立

既存の女性客に配慮しつつ、男性客にも気兼ねなく来店してもらうためには、空間作りと動線の工夫が鍵となります。少しの配慮で、お客様双方の安心感とサロンの運営効率(回転率)を両立させることが可能です。

更衣・待合・精算の“顔合わせ最小化”動線と予約システム設定

お客様同士、特に男女が待合室や精算時に顔を合わせる状況は、なるべく避けるべきです。個室や半個室の待合スペースを用意したり、予約時間を少しずつずらして設定したりする工夫が有効です。予約システムでインターバルを自動設定する、会計は施術室で行うなど、動線を最小化することで、プライベート感を高めることができます。

アポイントの時間帯分離(女性客と重ねないシフト設計)

最もシンプルで効果的な方法は、時間帯で客層を完全に分離することです。例えば「平日の19時以降と土曜の午前は男性専用タイム」といったルールを設けるのです。これにより、既存の女性客はこれまで通り安心して通え、男性客も周りの目を気にすることなくリラックスできます。サロンのコンセプトに合わせて最適な分離方法を検討しましょう。

衛生・匂い・騒音の管理チェックリスト

快適な空間を維持するためには、衛生・匂い・騒音の管理が重要です。特に男性客が増えると皮脂や汗の匂いが気になる場合があるため、換気や消臭対策は必須です。また、使用するタオルやスリッパは常に清潔なものを用意し、施術中の会話の声量にも配慮しましょう。これらをチェックリスト化し、スタッフ全員で意識を統一することが大切です。

スタッフ教育と台本化:誰が対応しても同品質を出す

サロンの評価は、最終的に「人」で決まります。どのスタッフが対応しても、お客様に同じ品質のサービスと安心感を提供できるよう、接客フローを標準化し、台本に落とし込むことが、組織としてのレベルアップに繋がります。

初回カウンセリング台本(悩み→期待→同意→コース説明→クロージング)

初回カウンセリングは、お客様との信頼関係を築く最も重要な時間です。まずはお客様の「悩み」を傾聴し、施術によって得られる「期待」を共有します。その後、リスク等に関する「同意」をいただき、最適な「コース説明」を行います。最後に、無理のない形で次回予約へと繋げる「クロージング」まで、一連の流れを台本化しておきましょう。

接遇NG集とリカバリー台本(不快感・過度接触・勧誘の境界)

お客様に不快感を与えないための境界線を、スタッフ全員で共有することが不可欠です。例えば、プライベートに踏み込みすぎる質問や、必要以上の身体的接触は避けるべきです。こうした「接遇NG集」を作成し、万が一お客様を不快にさせてしまった場合の「リカバリー台本(お詫びと対応策)」も用意しておくことで、冷静な対応が可能になります。

写真・口コミ依頼の一言テンプレとインセンティブ設計

お客様に写真撮影や口コミ投稿をお願いする際は、伝え方が重要です。「今後のご提案の参考にさせていただきたいので、お写真を撮らせていただけますか?」のように、目的を伝えると同意を得やすくなります。口コミ依頼の際は、過度にならない範囲で「次回10%オフ」などのインセンティブを用意するのも効果的です。これらも全てテンプレート化しておきましょう。

集客導線:検索×SNS×MEOで“男性OKサロン”を認知拡大

どれだけ良いメニューを作っても、知ってもらえなければ意味がありません。Web検索、SNS、そしてGoogleマップ(MEO)を連携させ、あなたのサロンが「男性歓迎」であることを、地域の潜在顧客に広く、そして効果的に認知させていく必要があります。

SEOの狙い目キーワード群(例:メンズエステ フェイシャル/メンズ脱毛 サロン名+駅名)

Web検索からの集客を狙うなら、キーワード選定が鍵となります。「メンズエステ 〇〇(地域名)」のようなビッグキーワードに加え、「メンズフェイシャル 毛穴」「〇〇駅 メンズ脱毛 安い」など、より具体的で悩みに寄り添った複合キーワードでブログ記事などを作成することで、来店意欲の高いユーザーにアプローチできます。

Instagram・Googleビジネスプロフィールのビフォーアフター運用

視覚的な効果が伝わりやすいInstagramやGoogleビジネスプロフィールでは、ビフォーアフター写真の投稿が非常に有効です。特に、毛穴の黒ずみやヒゲ脱毛の変化は、写真一枚で大きなインパクトを与えられます。お客様の許可を得た上で、定期的に症例写真を投稿し続けることが、サロンの技術力を証明し、新規顧客の信頼獲得に繋がります。

LP・予約導線の最適化(初回限定・来店前不安の払拭Q&A)

広告やSNSからアクセスするLP(ランディングページ)や予約サイトは、お客様の最後の後押しをする重要な場所です。「初回限定〇〇円」といった分かりやすいオファーを提示し、「女性客と顔を合わせますか?」などの来店前の不安を払拭するQ&Aを充実させましょう。予約フォームの入力項目を最小限にすることも、離脱を防ぐポイントです。

法令・規約・リスク管理の基本(女性オーナーが守るべきライン)

サロン経営は、お客様の美と健康を預かる責任ある事業です。女性オーナー自身と大切なスタッフ、そしてお客様を守るためにも、関連する法令を遵守し、必要な規約を整備するなど、リスク管理の基本を徹底しなくてはなりません。

医療行為該当の回避・景表法・薬機法の表現ルール

エステサロンで提供できるのは、あくまで美容の範囲内のサービスです。シミが「消える」、ニキビが「治る」といった、医師法に抵触する医療的な効果をうたうことはできません。また、広告では景品表示法に基づき、事実と異なる過剰な表現(ビフォーアフターの過度な加工など)を避ける必要があります。

引用:消費者庁「景品表示法」

利用規約・同意書・個人情報・防犯対策の整備

サロンを運営する上で、法的な書類の整備は必須です。サービスの提供範囲やキャンセルポリシーを定めた「利用規約」、施術のリスクを説明し同意を得る「同意書」は必ず用意しましょう。また、お客様の個人情報の取り扱いルールを定め、プライバシーポリシーとして公表することも、個人情報保護法遵守の観点から重要です。

トラブル時の返金・振替ポリシーの明文化

万が一のトラブルに備え、返金や予約の振替に関するポリシーを明確に定めておくことが賢明です。例えば、「コース契約の中途解約に関する返金規定」や、「お客様都合による当日キャンセルの際の振替ルール」などを規約に明記します。事前にルールを共有しておくことで、無用な紛争を避け、誠実なサロン運営に繋がります。

イレブンからのアドバイス

規約や同意書の整備は、面倒に感じるかもしれません。しかし、これらはトラブルからサロンを守る「盾」であると同時に、お客様に「このサロンは誠実で信頼できる」という安心感を与える「武器」にもなります。明確なルールがあるからこそ、スタッフは自信を持って接客でき、お客様も安心して身を任せられるのです。

モデルメニュー例(所要時間・価格・効果・推奨回数)

ここまでの内容を踏まえ、すぐに導入できる具体的なモデルメニューを3つご紹介します。時間、価格、期待できる効果を明確に提示することで、男性のお客様にも価値が伝わりやすくなります。ぜひ、ご自身のサロンのメニュー作りの参考にしてください。

スクロールできます
メニュー名所要時間価格(例)主な効果推奨回数
毛穴&皮脂リセット45分6,600円Tゾーンのテカリ改善、毛穴の黒ずみ除去月1回を3ヶ月継続
印象改善フェイシャル60分16,500円むくみ・くすみ改善、フェイスラインの引き締め月1回のスペシャルケア
ヒゲ脱毛+保湿ケア30分3,300円〜青ヒゲ軽減、カミソリ負け防止6回〜12回

導入ロードマップ|30日で“売れるメンズライン”を立ち上げる

思い立ったら、スピード感を持って行動に移すことが成功の鍵です。ここでは、具体的な4週間のロードマップをご提案します。このステップに沿って準備を進めれば、わずか30日で“売れる”メンズメニューをスムーズに立ち上げることが可能です。

Week1:基盤整備

  • 運営ポリシー・提供サービスの明確化
  • メニュー詳細と価格設定の決定
  • 同意書、カウンセリング台本の作成
  • 男性専用の予約枠(時間帯など)の設計

Week2:オペレーション構築

  • 試作メニューの検証と施術手順の標準化
  • 広告・宣伝用のビフォーアフター写真撮影
  • ホームページ、LP、Googleビジネスプロフィールの情報更新

Week3–4:集客と改善

  • 友人・知人などを対象にしたモニターキャンペーンの実施
  • 初期利用客へのレビュー投稿依頼と実績作り
  • 予約数、売上などのKPI(重要業績評価指標)を点検し、改善点を洗い出す

まとめ:はじめの一歩が、サロンの未来を拓く

メンズ美容エステの導入は、女性オーナー様にとって、期待と不安が入り混じる大きな挑戦かもしれません。しかし、本記事で解説してきた通り、正しい知識と準備があれば、それはサロンの未来を拓く確かな一手となります。

成功の鍵は、以下の3つのポイントに集約されます。

  1. 徹底した安全管理と明確な線引き
    何よりもまず、スタッフとお客様双方の安心・安全を守る運営ポリシーを確立しましょう。規約や同意書を整備し、提供しないサービスを明文化することが、サロンの品位と信頼を守る最大の盾となります。
  2. 男性特有の悩みへの深い理解と「結果」の提供
    男性顧客は、具体的な悩みを解決するために来店されます。「清潔感が欲しい」「疲れを取りたい」といったニーズに、ロジカルかつ即効性のあるメニューで応えることが、顧客満足とリピートに繋がります。
  3. 低リスク・高満足からのスモールスタート
    最初から完璧を目指す必要はありません。まずは短時間で効果を実感できるお試しフェイシャルや、需要の高いヒゲ脱毛から始めてみましょう。小さな成功体験を積み重ねることが、自信を持って客層を拡大していくための着実な道筋です。

この一歩を踏み出す勇気が、貴サロンの新たな可能性の扉を開きます。

私たち株式会社イレブンは、単なる美容機器の販売会社ではありません。オーナー様一人ひとりの想いに寄り添い、メニュー開発から集客、運営の細かなお悩みまで、共に走り続けるパートナーでありたいと考えています。

今回の記事でメンズメニュー導入にご興味を持たれたオーナー様は、ぜひお気軽に弊社までご相談ください。貴サロンに最適なプランを一緒に考えさせていただきます。

今なら無料でコンサルタントに
\\\相談できます!///

この記事を書いた人

イレブンのメディア事業部は、美容業界の最新トレンドや製品情報を取材・編集し、自社メディアやSNSで分かりやすく発信。サロン経営者とエンドユーザーを繋ぐ情報ハブとしてブランド価値と売上向上を継続的にサポートします。

目次