この記事の監修者

㈱イレブン技術商品部 部長
インストラクター
村上 琴音(ムラカミ コトネ)
株式会社イレブンで商品開発とインストラクターを担当。資格と現場経験を活かし、個人サロンの成長を支援しています。

この記事の監修者

㈱イレブン技術商品部 部長
インストラクター
村上 琴音(ムラカミ コトネ)
株式会社イレブンで商品開発とインストラクターを担当。資格と現場経験を活かし、個人サロンの成長を支援しています。
リラクゼーションサロンの競合は増え続けていますが、「安売り」に巻き込まれず、高単価でも選ばれるサロンには共通点があります。それは、単なる癒やしだけでなく「確かな体感」と「不調改善」をメニューに組み込んでいる点です。美容機器商社㈱イレブンのコンサルタントが、女性オーナー様に向けて、リピート率を高める人気メニューの作り方と、スタッフを守りながら利益を出す機器活用の秘訣を徹底解説します。
リラクゼーションエステとは、心身の緊張を解きほぐし、自律神経のバランスを整えることを目的とした施術です。現代社会において、この分野の人気が急上昇している理由は、多くの女性が「病気ではないけれど調子が悪い」という未病の状態を抱えているからです。ただ揉むだけのマッサージではなく、美容と健康の両面からアプローチできるエステサロンの施術は、深い癒やしと美しさを同時に求める現代人のニーズに合致し、生活の必需品となりつつあります。
リラクゼーションが選ばれる最大の背景は、デジタル疲労による「睡眠の質」の低下です。スマホやPCの長時間使用による眼精疲労、首肩の凝り、そこからくる不眠に悩む女性が急増しています。自宅での入浴や休息だけでは疲れが抜けきらないため、プロの手による強制的なリセット時間を求めて来店されます。「痩せたい」という欲求よりも、「とにかく楽になりたい」「ぐっすり眠りたい」という切実な願いが、来店への強力な動機となっているのです。
リラクゼーションメニューは、痩身や脱毛に比べて「継続性」が高いのが特徴であり、売上の柱になります。なぜなら、疲労は生きている限り蓄積されるため、メンテナンスとして通う理由が明確だからです。施術直後の「身体が軽い」「視界が明るい」という体感価値を提供できれば、お客様は「この状態をキープしたい」と感じ、自然と次回の予約を入れてくださいます。日常に寄り添うメニューだからこそ、安定したLTV(顧客生涯価値)を築くことができるのです。
イレブンからのアドバイスお客様は「癒やし」にお金を払いますが、リピートの決め手は「翌朝の目覚めの良さ」などの具体的な変化です。「気持ちよかった」だけで終わらせない工夫が経営のカギです。
これからメニューを作るなら、まずは需要の高い「鉄板メニュー」を押さえることが重要です。奇をてらう必要はありません。お客様が検索しやすいキーワードを含んだメニューを用意し、そこから自店らしいアレンジを加えましょう。まずは以下の表を参考に、導入カテゴリを検討してみてください。
需要の高いリラクゼーションメニュー分類
| カテゴリ | 具体的なメニュー例 | ターゲットとなる悩み |
| ボディ系 | アロマリンパ、筋膜リリース | 全身倦怠感、むくみ、冷え |
|---|---|---|
| 首・頭系 | ドライヘッドスパ、デコルテ | 眼精疲労、不眠、頭痛 |
| 温活系 | ホットストーン、温熱マシン | 強い冷え、生理不順、自律神経 |
ボディ系メニューは、香りとタッチングによる深いリラックス効果が魅力です。老廃物を流す「アロマリンパ」や、凝り固まった癒着を剥がす「筋膜リリース」は、むくみやダルさを解消したい層に絶大な人気があります。特に、デスクワークでガチガチになった「背中・肩・首」を集中的にケアするメニューは需要が高く、短時間でも満足度が高いため、忙しい女性の駆け込み寺的な存在として重宝されます。
睡眠不足や眼精疲労に特化したヘッドスパは、着替え不要で気軽に受けられるため、新規集客の入り口として最強のメニューです。頭皮を緩めることで顔のリフトアップ効果も期待できるため、美容意識の高い層にも響きます。「脳疲労」というキーワードへの関心は高く、施術中に寝落ちする体験を提供することで、「あそこに行けば眠れる」という強力な来店動機を作ることができます。
女性の悩みの根源である「冷え」を解消する温活メニューは、秋冬だけでなく夏場の冷房病対策としても通年人気です。ホットストーンやラジオ波機器を使って深部から温めることで、血流が良くなり、免疫力アップや代謝向上につながります。ただ温めるだけでなく、「温めながら流す」ことでデトックス効果も倍増するため、体質改善を目指すお客様からの信頼が厚いメニューです。



「ヘッドスパ」はオプションとしても優秀です。ボディ60分のお客様に「プラス15分で目の疲れを取りませんか?」と提案するだけで、簡単に単価アップが叶います。
メニュー作りは、「誰に」「何を」「どう届けるか」を整理する作業です。なんとなく作ったメニューは誰の心にも刺さりません。お客様がメニュー表を見た瞬間に「私のためのコースだ!」と感じてもらうための、論理的な設計手順をご紹介します。
売れるメニュー設計・3ステップ
まずはターゲットの悩みを特定し、施術後の「体感ゴール」を設定します。例えば「30代デスクワーク女性」なら、「重いコートを脱いだような肩の軽さ」や「指先までポカポカする温かさ」がゴールになります。単に「リンパマッサージ」とするのではなく、「どうなるか」というゴールを明確にすることで、お客様は施術後の自分をイメージしやすくなり、予約へのハードルが下がります。
メニュー時間は60分を基本にしつつ、満足度を高める90分コースを用意するのが黄金比です。初回は60分で手軽に体験してもらい、施術後のカウンセリングで「お疲れが溜まっているので、次は90分で全身流しましょう」と提案する導線を作ります。松竹梅の法則を使い、真ん中のコース(定番)を選びやすく設計することで、無理なく客単価をコントロールできます。
メニュー名は「悩み+解決策+ベネフィット」で構成します。「アロママッサージ60分」ではなく、「【首肩こり撃退】深部温活アロマリンパ 60分」とした方が、検索にヒットしやすく魅力的に映ります。説明文には「〜にお悩みの方へ。〜することで、〜な状態へ導きます」という型を使い、専門用語を避けて分かりやすく伝えることが、予約率アップの鉄則です。
※「必ず治る」「最高級」などの誇大表現や、根拠のない医療的な効果効能の記載は法律で禁止されています。



メニュー名は長すぎるとスマホで表示が切れてしまいます。重要なキーワード(肩こり、温活など)は必ず冒頭の20文字以内に入れましょう。
リラクゼーションサロンの経営課題は「時間単価」です。施術時間が長くなりがちなため、適正な価格設定と単価アップの仕組みがないと、忙しいのに利益が出ない状態に陥ります。お客様に満足していただきながら、しっかり利益を残すための価格戦略を解説します。
価格は3段階(松・竹・梅)で設定し、さらにオプションで単価を積み上げます。
これに加え、「延長10分 1,500円」や「炭酸スプレー追加 500円」などのオプションを用意します。施術中の「ここが凝っていますね」という会話から自然に追加提案ができ、満足度と単価を同時に上げることができます。
※総額表示(税込価格)が義務付けられています。お客様が支払う最終金額を分かりやすく明記しましょう。
次回予約や回数券の提案は、売り込みではなく「アドバイス」として行います。「今の身体の状態だと、2週間後にはまた辛くなってしまいます。その前にメンテナンスすることで、楽な状態が長続きしますよ」と、プロとしての見解を伝えましょう。お客様の未来を思った提案であれば、押し売り感はなくなり、信頼関係に基づいた自然なリピートにつながります。



「疲れたら来てください」はNGワードです。お客様は自分の疲れの限界が分かりません。「次は〇月〇日頃がベストです」と日付を指定してあげることが、プロの親切です。
「リラクゼーションに機械?」と思われるかもしれませんが、実は非常に相性が良く、経営を安定させる強力な武器になります。オールハンドにこだわると、オーナー様の指や腰への負担が大きく、腱鞘炎などで休業するリスクもあります。機器をうまく活用することで得られるメリットを知っておきましょう。
美容機器の最大のメリットは「誰がやっても同じ結果(再現性)」が出ることです。ハンド技術はスタッフの経験差が出やすいですが、機器なら新人でもベテラン並みの温熱効果やほぐしを提供できます。また、硬い筋肉を機器で緩めてからハンドで流すことで、施術者の身体的負担が激減します。さらに、「最新機器を使用」という付加価値がつくため、ハンドのみの施術よりも単価を高く設定しやすくなります。
※エステ機器は医療機器ではないため、治療効果を謳うことはできません。リラクゼーション効果として表現しましょう。
リラクゼーションサロンで導入すべき機器は、「心地よさ」が最優先です。痛みを伴うものは向きません。



「機械は冷たい・痛い」というイメージを持つお客様もいます。「人の手のような温かさのマシンです」と説明し、まずは体験していただくことで、その心地よさに驚かれます。
数ある美容機器の中でも、特にリラクゼーションメニューと相性が良く、多くのサロン様で導入されている機器をご紹介します。ハンド技術と融合しやすく、導入したその日からメニューの柱となるものばかりです。
世界中で愛用されるラジオ波機器「WINBACK」は、施術者の手からラジオ波(温熱)を放出できるブレスレット型電極が最大の特徴です。いつものハンドマッサージを行いながら、身体の深部をじんわり温めることができます。「魔法の手」のような感覚で、ガチガチのコリも短時間でフワフワに緩むため、お客様の感動レベルが違います。完全フリーハンドで施術できるため、リラクゼーションサロンに最も適した機器です。
フェイシャル機器ですが、ボディメニューのオプションとして非常に優秀です。例えば、ボディのパック中に顔へプラズマを照射して肌質改善を行ったり、ヘッドスパの前に頭皮へ照射して薬剤浸透を高めたりできます。着替えの必要なく、単価をプラス3,000円〜5,000円アップできるため、忙しいサロンの収益性向上に貢献します。



機器を導入する際は、必ずデモンストレーションを受けて「自分の手に馴染むか」「音が気にならないか」を確認してください。弊社ショールームでは、実際の施術環境でご体験いただけます。
リラクゼーションサロンの経営は、お客様の心と体を癒やす素晴らしい仕事です。人気メニューを作り、適切な機器を活用することで、オーナー様自身も無理なく、長く愛されるサロンを作ることができます。メニュー設計や機器選びに迷われた際は、ぜひ㈱イレブンにご相談ください。
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