この記事の監修者

㈱イレブン技術商品部 部長
インストラクター
村上 琴音(ムラカミ コトネ)
株式会社イレブンで商品開発とインストラクターを担当。資格と現場経験を活かし、個人サロンの成長を支援しています。

この記事の監修者

㈱イレブン技術商品部 部長
インストラクター
村上 琴音(ムラカミ コトネ)
株式会社イレブンで商品開発とインストラクターを担当。資格と現場経験を活かし、個人サロンの成長を支援しています。
自宅サロンの内装づくりで、意外と後回しにされがちなのが「カーテン」です。しかし実は、カーテンはお客様の第一印象や居心地、そしてプライバシー保護までを左右する、非常に重要なアイテムです。窓まわりの面積は部屋の中でも大きく、選び方ひとつで空間の印象がガラリと変わります。この記事では、500以上のサロンを支援してきた株式会社イレブンが、自宅サロンにふさわしいカーテンの選び方から、コンセプト別のコーディネート、購入先の選び方までを分かりやすく解説します。
なぜカーテンがそれほど大切なのでしょうか。単に「窓を覆うもの」ではなく、サロンの価値を高める3つの役割があるからです。それぞれ見ていきましょう。
お客様はサロンに、日常を忘れられる「特別な時間」を求めて来店します。壁や床と並んで視界に大きく入るカーテンは、その空間演出の主役級のアイテムです。上質な素材や、コンセプトに合った色柄のカーテンを選ぶことで、生活感のある部屋が一気に「非日常のサロン空間」へと生まれ変わります。特に自宅サロンでは、いかに生活感を消して特別感を出すかが鍵となるため、カーテン選びは満足度を左右する重要な要素です。
エステやリラクゼーションでは、お客様が着替えたり、リラックスして施術を受けたりします。外から室内が見えてしまう環境では、お客様は安心して身を委ねられません。しっかりと視線を遮るカーテンは、お客様のプライバシーを守り、安心感を提供する必須の設備です。特に1階の道路に面した窓や、隣家と近い窓には、外から中が見えない遮像性の高いカーテンを選ぶことで、お客様が心から寛げる空間を作れます。
カーテンには、室内の快適さを保つ実用的な役割もあります。断熱・遮熱機能のあるカーテンを選べば、夏は外の熱気を、冬は室内の暖かさを逃しにくくなり、冷暖房の効率が上がります。施術中のお客様が暑すぎたり寒すぎたりしないよう室温を快適に保つことは、満足度に直結する要素です。さらに光熱費の節約にもつながるため、機能性カーテンは経営面でもメリットがある賢い投資といえます。
イレブンからのアドバイスカーテンは「あとで替えればいい」と後回しにされがちですが、実は部屋の印象を最も手軽に、かつ大きく変えられるアイテムです。内装に予算をかけられない場合こそ、まずカーテンにこだわってみてください。それだけでサロンらしさがぐっと増しますよ。
いざカーテンを選ぼうとすると、色・柄・素材・機能と選択肢が多く迷ってしまいます。ここでは、自宅サロンのカーテン選びで失敗しないための4つのポイントを解説します。この順番で考えれば、コンセプトに合った最適な一枚が見つかるはずです。
カーテン選びの出発点は、サロンのコンセプトです。「ナチュラル系」なら麻やコットン素材のアイボリー・ベージュ、「エレガント系」なら光沢のあるドレープや深みのある色、「韓国風・シンプル系」なら白やくすみカラーの無地、というように、目指す世界観に合わせて選びます。コンセプトとカーテンのテイストがちぐはぐだと、どんなに高価なカーテンでも空間に馴染みません。まず「どんな雰囲気のサロンにしたいか」を明確にすることが、後悔しないカーテン選びの第一歩です。
カーテンは単体で選ぶのではなく、壁紙や床、家具との調和を考えてコーディネートすることが大切です。特に面積の大きい壁紙とカーテンの相性は、空間の完成度を大きく左右します。基本は、壁紙と同系色でまとめると統一感が出て失敗しにくく、あえて反対色を差し色にするとメリハリのある個性的な空間になります。迷ったときは、壁紙より少し濃い同系色を選ぶと、落ち着いた上品な印象にまとまるでしょう。全体のバランスを見ながら決めましょう。
カーテンの機能は、施術内容や部屋の向きに合わせて選びます。主な機能タイプを整理しました。
| 機能 | 特徴 | 向いているサロン・部屋 |
| 遮光 | 光をしっかり遮り、暗く落ち着いた空間に | リラクゼーション、まつげエクステ、昼寝を伴う施術 |
|---|---|---|
| 遮像(ミラー) | 昼夜問わず外から室内が見えにくい | 道路・隣家に面した1階の窓 |
| 断熱・遮熱 | 冷暖房効率を高め、室温を快適に保つ | 西日が強い部屋、寒暖差が気になる部屋 |
| レース(採光) | やわらかい自然光を取り込み明るい印象に | フェイシャル、明るい雰囲気のサロン |
| 防炎 | 火がつきにくく安全性が高い | キャンドルやアロマポットを使うサロン |
例えば、リラクゼーションで照明を落として施術するなら遮光カーテン、明るい雰囲気でフェイシャルを行うなら採光性の高いレースを主役にする、といった選び方です。ドレープ(厚地)とレースを組み合わせれば、時間帯や施術に応じて光を調整できます。
自宅の和室をサロンにする場合、通常のドレープカーテンでは和の雰囲気と合わないことがあります。そんなときは、すっきりとした印象のロールスクリーンや、木製ブラインド(ウッドブラインド)がおすすめです。和モダンな空間を目指すなら、これらのアイテムが畳や障子とも調和しやすく、洗練された印象を作れます。窓枠内にすっきり収まるため、狭い部屋を広く見せる効果もあります。部屋のタイプに合わせて、カーテン以外の窓装飾も柔軟に検討しましょう。空間全体の仕切りや目隠しについては、こちらの記事も参考になります。





機能で迷ったら、まず「遮像」と「遮光」を優先して考えるのがおすすめです。お客様のプライバシーと、リラックスできる暗さは、サロンの信頼に直結します。デザイン性はその条件を満たしたうえで追求すると、失敗がありません。
カーテンのイメージが固まったら、次は購入先選びです。カーテンは「通販」「実店舗」「オーダー専門店」で、それぞれ価格や自由度が異なります。自宅サロンの窓の状況や予算に合わせて、最適な購入先を選びましょう。
| 購入先 | メリット | デメリット | 向いている人 |
| ネット通販(既製品) | 価格が手頃、種類が豊富、自宅で選べる | 実物の色・質感が分かりにくい、サイズが限られる | 標準サイズの窓、コストを抑えたい方 |
|---|---|---|---|
| 家具・インテリア実店舗 | 実物を確認できる、その場で相談できる | 店舗まで足を運ぶ必要がある | 実物を見て決めたい方、初めての方 |
| オーダー専門店 | サイズ・生地・機能を自由に選べる | 価格が高め、納期がかかる | 特殊なサイズの窓、こだわりたい方 |
まずは、窓のサイズを測ることから始めましょう。標準的なサイズの窓であれば、コストを抑えられる既製品で十分素敵に仕上がります。通販や実店舗で、生地サンプルを取り寄せたり実物を確認したりすると、色や質感のイメージ違いを防げます。一方、出窓や大きな窓、変形した窓など特殊なサイズの場合は、ぴったり仕上がるオーダーメイドが安心です。オーダーは価格が上がりますが、機能や生地を自由に組み合わせられるため、サロンのコンセプトを細部まで表現したい方に向いています。
手軽な通販ですが、実物を見られないぶん注意も必要です。失敗を防ぐために、次の点を確認しましょう。まず、必ず生地サンプルを取り寄せて、実際の色・質感・透け感を目で確かめること。画面上の色は、モニターや照明によって実物と異なって見えます。次に、返品・交換の条件を事前にチェックすること。そして、遮光・遮像などの機能等級(遮光1級・2級など)を必ず確認すること。「思ったより光が漏れる」「外から見えてしまう」といった失敗は、等級の見落としが原因であることが多いため、機能の数値表記まで丁寧に確認することが大切です。



カーテンレールやフックの種類も、意外と見落としがちなポイントです。せっかくカーテンを買ったのにレールが合わなかった、という失敗も。既存のレールを使う場合は、フックの形状(AフックかBフックか)も忘れずに確認してくださいね。
実際にカーテンを選ぶイメージを掴むために、サロンのコンセプト別にコーディネートのポイントを紹介します。自分の目指すサロン像に近いものを参考に、色・素材・機能を組み合わせてみてください。
リラクゼーションやアロマを扱う癒し系サロンには、麻やコットンなど自然素材風のカーテンがぴったりです。色はアイボリー、ベージュ、グリーンなどのアースカラーで統一すると、温かみのある落ち着いた空間になります。やわらかい光を通すレースと組み合わせれば、日中は自然光を活かした明るく心地よい雰囲気に。観葉植物との相性も良く、お客様がほっと一息つける癒しの空間を演出できます。
高単価メニューを扱う上質なサロンには、光沢感のある生地やドレープ性の高いカーテンが映えます。色は、深みのあるネイビー、ボルドー、グレージュなどを選ぶと、大人っぽく高級感のある空間に仕上がります。丈を長めにとって床に少し垂らす「ブレイクスタイル」にすると、ホテルのような優雅な印象に。上質なカーテンは、提供するサービスの価値を空間から伝え、価格に見合った特別感を演出してくれます。
今人気の韓国風やシンプルモダンなサロンには、白やアイボリー、くすみカラーの無地カーテンがよく合います。装飾を抑えたすっきりとしたデザインで、シアーカーテン(透け感のある薄手のカーテン)を主役にするのがトレンドです。やわらかく光を通すシアーカーテンは、写真映えもよく、SNSでの発信にも効果的。余白を活かしたミニマルな空間は、若い世代のお客様から特に支持されています。
コンセプトづくりから空間全体の作り込みまでは、自宅サロン開業の記事でも詳しく解説しています。あわせてご覧ください。





カーテンの色に迷ったら、「サロンで一番大切にしたい感情」から逆算するのがおすすめです。癒しなら暖色系やアースカラー、洗練さならモノトーンやくすみカラー、というように。お客様にどんな気持ちになってほしいかを考えると、選ぶべき色が見えてきますよ。
サロンのコンセプトに合わせて選ぶのが基本です。癒し・ナチュラル系ならアイボリーやベージュ、グリーンなどのアースカラー、高級感を出したいならネイビーやボルドー、グレージュなどの深い色、韓国風・シンプル系なら白やくすみカラーの無地がおすすめです。迷ったときは壁紙より少し濃い同系色を選ぶと、統一感のある上品な空間にまとまります。
遮像(ミラー)レースカーテンと、遮光カーテンの組み合わせがおすすめです。遮像レースは昼夜問わず外から室内が見えにくく、プライバシーを守れます。夜間に照明をつけると透けやすくなるため、施術中は厚地の遮光カーテンも閉めると安心です。道路や隣家に面した窓は、遮光等級(1級・2級など)や遮像機能の表記を必ず確認して選びましょう。
窓のサイズ次第です。標準的なサイズの窓なら、コストを抑えられる既製品で十分素敵に仕上がります。出窓や大きな窓、変形した窓など特殊なサイズの場合は、ぴったり仕上がるオーダーメイドが安心です。オーダーは価格が上がり納期もかかりますが、生地や機能を自由に選べるため、コンセプトを細部まで表現したい方に向いています。
ロールスクリーンやウッドブラインドがおすすめです。通常のドレープカーテンは和室の雰囲気と合わないことがありますが、すっきりとしたロールスクリーンや木製ブラインドなら、畳や障子とも調和し、和モダンな洗練された空間を作れます。窓枠内に収まるため、狭い部屋を広く見せる効果もあります。目指す雰囲気に合わせて、カーテン以外の窓装飾も柔軟に検討しましょう。
カーテンは、比較的手軽に取り入れられながら、サロンの印象を大きく左右する重要なアイテムです。コンセプトに合ったデザインと、プライバシーや快適さを守る機能の両方を意識して選べば、お客様に「素敵な空間」と感じてもらえるサロンが作れます。株式会社イレブンは、500以上のサロンを支援してきた知見をもとに、内装づくりからメニュー設計、機器選定、集客まで、あなたのサロンづくりをトータルでサポートします。「理想のサロン空間を作りたい」という段階のご相談も大歓迎です。まずはお気軽にお問い合わせください。