この記事の監修者

㈱イレブン技術商品部 部長
インストラクター
村上 琴音(ムラカミ コトネ)
株式会社イレブンで商品開発とインストラクターを担当。資格と現場経験を活かし、個人サロンの成長を支援しています。

この記事の監修者

㈱イレブン技術商品部 部長
インストラクター
村上 琴音(ムラカミ コトネ)
株式会社イレブンで商品開発とインストラクターを担当。資格と現場経験を活かし、個人サロンの成長を支援しています。
「未経験だから」とエステサロン開業を諦めていませんか?結論から言えば、正しい手順と成功条件を知れば未経験でも開業は可能です。本記事では、弊社(株)イレブンが、未経験からでも失敗しないための現実的な手順、資金計画、集客の“型”を徹底解説します。
未経験での開業は、技術習得や経営知識など多くの不安が伴います。しかし、お客様目線という「強み」を活かし、専門家の力を借りれば成功は可能です。重要なのは、やるべきことと、やらなくてよいことを見極めることです。未経験だからこその成功条件を理解しましょう。
未経験者の最大の強みは「お客様目線」を持っていることです。初めてサロンに来た時の不安や感動を、そのまま内装や接客に活かせます。例えば「押し売りされないか不安」という気持ちがわかるからこそ、誠実なカウンセリングができます。一方で、技術研修の高度な部分、会計・税務、Webサイト制作などは専門知識が必要です。これらは無理せずプロに外注(または弊社のようなサポーターに相談)するのが賢明です。
形態選びは、未経験者の「かけられるコスト」と「目指す規模」で決まります。自宅サロンは初期費用を最小限にできますが、生活感の排除やプライバシー確保、集客の難易度が課題です。個人(マンション)サロンは、その中間のバランス型。テナントは集客しやすい反面、固定費が重く、未経験者にはリスクが高い傾向があります。まずは小さく始め、利益が出たら拡大するのが鉄則です。
未経験で失敗する方の多くは「どんぶり勘定」「技術への過信」「集客の無計画さ」が共通しています。技術さえあればお客様が来ると信じ、運転資金の管理を怠るのです。これを避けるには、開業前から「事業計画」を立て、毎月の損益分岐点を把握すること。そして、技術習得と「集客の学習」を同時に進めることが、何よりも重要です。
イレブンからのアドバイス未経験者最大の武器は「お客様だった頃の不安や不満」を知っていることです。その「共感力」こそが、経験者にはない独自の強みになります。技術は後からでも磨けますが、その「初心」をサロンの軸に据えましょう。
未経験からの開業準備は、最低6ヶ月の期間を見積もりましょう。やるべきことは多岐にわたりますが、正しい順番で進めれば混乱は防げます。コンセプト決めから始まり、集客準備、届出まで。このロードマップに沿ってタスクを消化し、万全の体制でオープン日を迎えましょう。
| 時期 | やるべきこと(概要) | 具体的なタスク例 |
| 0~1か月 | 計画・調査フェーズ | ・コンセプト(強み)決定 ・市場調査(競合分析) ・目標(売上・客層)設定 |
|---|---|---|
| 2~3か月 | 資金・場所・モノ決定 | ・資金計画(融資相談) ・物件選定(自宅/テナント) ・美容機器の比較・デモ |
| 4~5か月 | 商品・導線設計 | ・メニューと価格の決定 ・店内導線の設計 ・集客導線(予約サイト・LINE)設計 |
| 6か月 | 実行・最終準備 | ・各種届出(開業届など) ・集客開始(SNS, Google) ・プレオープン(技術・接客練習) |
まずは「なぜ開業したいのか」「どんなお客様を幸せにしたいか」という想いを掘り下げます(目標設定)。次に、そのお客様(ターゲット)が住むエリアの競合サロンを徹底的に調べます。GoogleマップやSNSで、どんなメニューがいくらで提供されているか(市場調査)を分析しましょう。この初期の「軸決め」が、後々の機器選定や価格設定の迷いをなくします。
コンセプトに基づき、物件を探し始めます。女性目線で「夜道は安全か」「ビルの入り口は清潔か」を必ずチェックしてください。並行して、自己資金と融資(日本政策金融公庫など)を合わせた詳細な資金計画を立てます。この予算内で、コンセプトを実現できる美容機器のデモを受け、比較検討を開始しましょう。大きな支出はこの時期に集中して判断します。
導入する機器と手技を組み合わせ、サロンの「主力メニュー」を設計します。未経験でも自信を持って提供できる「型」を作りましょう。原価と施術時間を計算し、利益が残る価格を設定します。同時にお客様が来店し、カウンセリング、施術、会計、次回予約までスムーズに流れる「店内導線」と、予約サイトからLINEに繋ぐ「集客導線」の両方を設計します。
オープン日が決まったら、法的な届出を進めます。未経験者がまず行うのは、管轄の税務署への「開業届」の提出です。エステ自体に保健所の許可は通常不要ですが、まつ毛エクステ等を扱う場合は美容所登録が必須となります。内装が完成したらプレオープンで最終確認をし、SNSやGoogleマップでの集客も本格化させましょう。



このロードマップで最も重要なのは「0~1か月」の計画・調査フェーズです。ここで「誰に、何を」を決めきらないまま進むと、機器選びも内装も必ずブレます。焦らず、最初の「軸決め」に時間を使いましょう。
女性オーナーが一人で運営するからこそ、お客様の安全と「自分自身の安全」の両方を守る視点が不可欠です。防犯対策、プライバシー配慮はもちろん、無理な予約運用でオーナーが疲弊しない仕組み作りが重要です。女性特有の悩みに寄り添うことが、結果的にサロンの信頼に繋がります。
一人サロンでは、オーナー様が倒れたら売上はゼロです。特にオールハンドの施術は、腰や肩への負担が大きく、長期的な運営が難しくなるケースも。未経験から始めるなら、手技を補助し、体への負担を軽減してくれる「美容機器」の活用も視野に入れましょう。例えば、温熱機器は手技の代わりにお客様を温め、満足度を高めます。長く働き続けるための賢い投資です。
女性のお客様は、体調(生理周期や妊娠)によって施術を受けられない、あるいは延期したい場合があります。これを厳しく取り締まると「通いづらい」サロンになってしまいます。とはいえ、ドタキャンは経営を圧迫します。女性特有の体調不良による日程変更には柔軟に対応する旨を規約に明記し、前日リマインドを徹底するなどで、お互いが気持ちよく運用できるルールを作りましょう。
女性オーナーの一人運営では、防犯意識が命綱です。特に個室やマンションサロンでの深夜予約は、リスクが高まります。対策として「受付は18時まで」「男性は紹介のみ」「支払いはキャッシュレス推奨」など、自分を守るルールを明確にしましょう。お客様の安全を守ることはもちろん、オーナー様自身の安全を最優先に考えた運営が不可欠です。
脱毛(特にVIO)や痩身など、デリケートな部位を扱う施術は、お客様の不安も大きいです。施術内容、リスク、禁忌事項を明記した「専用の同意書」を必ず用意し、口頭でも丁寧に説明しましょう。また、施術中のタオルワークや、カルテの管理など、プライバシー保護を徹底する姿勢が信頼に繋がります。未経験だからこそ、この「型」を最初に厳格に作ることが重要です。



「深夜予約を取らない」「男性はお断りする」といったルールは、お客様を選別しているのではなく、サロンの「安全」という価値を守るための明確な意思表示です。その姿勢が、結果的に女性のお客様の絶大な安心感に繋がります。
エステティシャンに国家資格は必須ではありません。だからこそ、未経験者は「お客様を安心させる品質」をどう担保するかが問われます。最短で信頼を得る方法は、やみくもに手技を学ぶことではありません。優れた「機器」の力を借り、安全な「手順(ルール)」を徹底することです。
未経験者が最初に学ぶべき技術は、複雑な手技より「衛生管理」と「皮膚理論」の基礎知識です。これらは、お客様の安全を守る土台となります。YouTubeや専門書でも学べますが、最も効率的なのは、信頼できる機器メーカー(弊社のような)が行う「導入研修」を活用することです。その機器で結果を出すための理論と技術を、セットで学べます。
未経験者の技術差を最も早く埋めるのが「美容機器」の力です。オールハンドの技術は習得に時間がかかりますが、優れた機器は、誰が使っても一定の「結果」を安定して出すことができます。もちろん、心地よい手技(クレンジングやマッサージ)は必要です。この「手技の心地よさ」と「機器の確実な結果」を組み合わせるハイブリッド型こそが、未経験者の最短成功ルートです。
お客様の品質(満足度)は、技術だけで決まるものではありません。「安全な施術」と「目に見える結果」の提示も品質の一部です。そのために、同意書や問診票でリスクを管理し、ビフォーアフター写真で結果を可視化する「一連の流れ」を標準化(ルール化)しましょう。この「型」を徹底することが、未経験者の技術不足を補い、お客様の信頼を勝ち取ることに繋がります。



未経験者は、熟練の手技で勝負しようとしないでください。あなたが勝負すべきは「安全・衛生の徹底」と「機器による確実な結果」です。手技はあくまで「心地よさ」のプラスアルファ。この割り切りが、最短での成功に繋がります。
未経験者の開業で最も多い失敗が「資金計画」の甘さです。夢だけでサロンは運営できません。いくら必要で、毎月いくら売上があれば赤字にならないか(損益分岐)。この「数字」のリアリティを知ることが、経営者としての第一歩です。計画的な資金運用こそが、夢を継続させます。
開業資金は「初期費用」と「運転資金」に大別されます。初期費用として、主に以下の5つを見積もりましょう。
特に未経験者が見落としがちなのが「運転資金」です。オープン直後に赤字でもサロンを維持するため、最低でも3ヶ月分、理想は6ヶ月分を現金で確保しましょう。
毎月の「損益分岐点(黒字化ライン)」を必ず計算しましょう。これは「固定費(家賃など)÷粗利率」で算出できます。例えば、固定費10万・粗利率80%なら、月12.5万円の「粗利」を稼げばトントンです。そのために「客単価1万円」なら「13人」の来店が必要、と具体的な行動目標に落とし込めます。この数字の管理こそが経営です。
未経験者は集客に焦り、安易な「値引き」に走りがちです。これでは利益は残りません。重要なのは、売上を安定させる「仕組み」です。具体的には、リピートを促す「回数券」、月々の売上を安定させる「サブスク(月額制)」、そして客単価を上げる「物販」です。これらを組み合わせ、値引き客に依存しない収益モデルを最初から設計することが肝心です。



資金計画で最も重要なのは「運転資金(キャッシュ)」です。内装や機器にお金をかけすぎ、開業3ヶ月で運転資金が尽きるのが最大の失敗パターンです。手元の現金を残すため、機器は「リース」や「分割」を活用するのが未経験者の賢い戦略です。
メニューは、サロンの「顔」であり「利益の源泉」です。未経験者は、あれもこれもとメニューを増やしがちですが、それは逆効果です。「このサロンは何の専門店か」が一瞬で伝わる、シンプルで強力な「型」を作ることが、お客様を迷わせず、予約に繋げる最短ルートです。
メニューは「お客様の悩みを解決する階段」として設計します。
「60分〇〇円」という「時間課金」のメニューは、競合との価格競争に陥りやすいです。未経験でも勝負できるのは「結果課金」の考え方です。例えば「3ヶ月でウエスト〇cmを目指す」と結果にコミットしたり、ビフォーアフター写真で変化を明確に提示したりすること。時間ではなく「得られる結果(未来)」にお金を払っていただく設計が、高単価と満足度を両立させます。
メニュー名は「お客様が使う言葉」で書くのが鉄則です。専門用語(例:ドレナージュ)を並べても、お客様には響きません。「パンパン脚を解放!」「夕方までスッキリ美脚」のように、得られる結果がイメージできる言葉を使いましょう。また「松竹梅」の3段階(例:ライト/スタンダード/集中ケア)で提示すると、お客様が選びやすく、真ん中のスタンダードが売れやすくなります。



メニュー表は「お客様への提案書」です。選択肢が多すぎると、お客様は選ぶことに疲れてしまいます。未経験者は、まず「これだけは絶対に結果を出せる」という自信のあるメニュー1~3個に絞り込み、それを徹底的に磨き上げましょう。
未経験者の開業成功は「美容機器選び」で半分決まると言っても過言ではありません。高額な投資だからこそ、絶対に失敗したくない領域です。「最新だから」「安いから」で選ぶと必ず後悔します。未経験者が陥りがちな失敗ポイントと、正しい見極め基準を解説します。
機器選定の基準は、価格や最新機能よりも以下の3点です。
高額な機器を、デモ1回で決めるのは危険です。可能であれば「体験導入(レンタル)」を活用し、実際のサロンで検証しましょう。その際、KPI(目標数値)を決めておくことが重要です。例えば「1ヶ月で5人に施術し、4人(80%)が『効果を実感した』と回答する」など。感情論ではなく、数字で導入の可否を判断するプロセスが、未経験者の大きな失敗を防ぎます。
弊社(イレブン)では、まずサロンの「コンセプト」から伺います。例えば「短期集中の痩身」なら、結果が出やすい複合機を。「リラクゼーション重視のフェイシャル」なら、手技と相性の良い温熱・導入機器を。未経験者には、まず「1台で複数の悩みに対応できる」機器から始め、経営が安定したら2台目を追加する、といった段階的な導入をご提案しています。



私たちは「機器を売る」のではなく「あなたのサロンのコンセプトに合う機器を提案する」のが仕事です。弊社は特定のメーカーではないため、痩身、フェイシャル、脱毛など、各社の機器を中立的な立場で比較し、あなたに最適な1台を選ぶお手伝いができます。
物件や内装は、一度決めたら簡単には変えられない、開業の「土台」です。特に女性のお客様は、技術と同じくらい「空間の快適さ」と「安心感」を重視します。「このサロン、好き」と直感で思ってもらえる、集客に繋がる“勝てる間取り”の条件を解説します。
未経験者は「駅近」という条件に固執しがちですが、もっと重要な3つの条件があります。①効率的な「施術導線」が確保できる間取りか、②リラックスを妨げる「騒音(隣室や上階)」はないか、③ニオイや湿気がこもらない「換気」は十分か。特に女性は音やニオイに敏感です。駅徒歩10分でも、この3つが揃った物件の方が、はるかに満足度を高められます。
衛生管理は「やっている」だけではダメで「伝わる」必要があります。これが衛生設計です。例えば、消毒済みの器具をあえてお客様の見える場所に置く(可視化)。リネン類は絶対に生乾きのニオイをさせず、清潔な香りで統一する。お手洗いやスリッパが完璧に清掃されていること。この「第一印象」の積み重ねが、未経験というハンデを覆すほどの信頼に繋がります。
内装は、SNS集客のための「撮影スタジオ」でもあります。全面をおしゃれにする必要はありません。ビフォーアフター写真や、お客様が自撮りしたくなる「一角」だけを徹底的に作り込みましょう。例えば、ロゴを配置した壁紙(背景)、肌が綺麗に見える間接照明(照明)、統一感のある小物(観葉植物やディフューザー)の3点です。低コストで「映え」を作り、集客に活用しましょう。



内装で最も重要なのは「非日常感」よりも「清潔感」と「安心感」です。特に自宅サロンの場合、生活感をいかに消すかが勝負です。お客様の動線(玄関→お手洗い→施術室)だけは、完璧に「サロンの顔」として作り込みましょう。
開業準備で最も不安な「集客」。未経験者は、何から手をつければいいか混乱しがちです。しかし、現代の集客の「型」は決まっています。「検索(Google)」「SNS(Instagram)」「口コミ(LINE)」の3つです。これらをバラバラにではなく、同時に回すことが、最短で予約を埋める鍵となります。
開業したら、まず「Googleビジネスプロフィール(Googleマップ)」に登録しましょう。「地域名+エステ」で検索した「今すぐ客」に最も有効な、無料の集客ツールです。清潔感のある内装写真、施術メニュー、価格を明記し、お客様に「口コミ(レビュー)」を書いていただく仕組みを設計します。良い口コミが、何よりの信頼の証となります。
Instagramは「未来のお客様」を育てるツールです。未経験で顔出しや声出しに抵抗がある方でも運用できる「型」があります。①施術のビフォーアフター(結果)、②お客様の悩み解決Tips(知識)、③サロンの空間や人柄(雰囲気)の3本柱でリール動画を作ることです。この型に沿って発信を続けることで、サロンの世界観に共感した「濃い」ファンが集まってきます。
ホットペッパービューティーなどの大手集客サイトは、掲載料が高い反面、圧倒的な集客力があります。未経験者の開業初期に「まず認知を取りたい」「実績を作りたい」という目的で、期間(例:3ヶ月だけ)を決めて使うのは有効な戦略です。ただし、手数料で利益が圧迫されるため、頼り切るのは危険です。必ずGoogleマップやLINEなど「自社集客」への導線を作り、徐々に移行しましょう。
LINE公式アカウントは、一度来店したお客様を「リピーター」に変える最強のツールです。Googleやインスタは「新規」獲得、LINEは「既存」育成と役割を分けます。初回クーポンで登録を促し、定期的に美容情報や空き状況を配信(教育)し、最終的に「LINE限定の回数券」を案内する。この導線を設計することで、お客様との関係性を深め、安定したリピートに繋げます。



集客ツールで迷ったら、①Googleマップ、②LINE公式アカウント、③Instagram、この3つだけを徹底的にやりましょう。これらは全て「無料」で始められます。高額な広告を打つ前に、まずこの「無料の土台」を完璧に作り上げることが、未経験者の最短ルートです。
未経験者が「知らなかった」では済まされないのが、法律や届出、保険の知識です。これらはサロンを守り、お客様の信頼に応えるための「防具」です。大きなトラブルに発展する前に、経営者として最低限知っておくべき「守り」の知識を身につけましょう。
開業前に必要な届出や確認事項のリストです。漏れがないか確認しましょう。
どれだけ気をつけていても、ヒューマンエラーや機器の不具合で「事故(やけど、肌トラブル)」が起きる可能性はゼロではありません。未経験者は特に、このリスクに備える必要があります。万が一の事態に備え、お客様への賠償(治療費や慰謝料)をカバーする「エステティック賠償責任保険」には必ず加入してください。この保険加入が、結果的にオーナー様の心の余裕にも繋がります。
未経験者がやりがちなNG例として、
特に③は「シミが消える」「絶対痩せる」といった医療的な表現や、根拠のないNo.1表記が該当します。お客様との信頼関係を守るため、法律の基本は必ず押さえましょう。



法令や保険は「面倒なもの」ではなく「あなたを守る盾」です。特に「賠償責任保険」と「同意書」は、絶対に妥協しないでください。この2つを整備する「コスト」は、万が一のトラブルで失う「信頼と金額」に比べれば、遥かに安いものです。
(※このセクションは、将来的にスタッフ雇用を検討している方向けです)
開業が軌道に乗り、予約が取りづらくなってきたら、次のステップは「人材採用」です。しかし、未経験オーナーにとって「人を雇う」ことは、施術とは全く異なるスキルが求められます。一人運営の気楽さから、チーム運営の難しさへ。失敗しない採用と教育の基本を解説します。
未経験オーナーが採用する際、経験者よりも「未経験で素直な人材」を選ぶ方が、結果的にうまくいくケースが多いです。なぜなら、サロンの「理念」や「型」を一から教え込めるから。面接では技術力より「人柄」と「成長意欲」を見極めましょう。入社後は、オーナー様自身が未経験から学んだ経験を活かし、技術・接客・衛生管理の「研修カリキュラム」に沿って育てます。
エステ業界は、残念ながら「残業が多い」「休みが不規則」といった労働環境が原因で離職が多い業界です。小規模サロンだからこそ、大手にはない「働きやすさ」で差別化しましょう。特に女性スタッフの体調やプライベートに配慮したシフト設計(例:深夜予約は取らない)や、残業を前提としない予約管理が、スタッフの定着率とサービスの質を向上させます。
スタッフの意欲を保つには、公正な「評価制度」が不可欠です。個人の売上(歩合)だけに偏ると、お客様への無理な勧誘が生まれ、サロンの雰囲気が悪化します。売上目標だけでなく、リピート率、口コミ獲得数、清掃や準備などの「非施術業務」への貢献度も評価に組み込むこと。この「評価のバランス」が、チーム全体のモチベーションを高め、離職を防ぎます。



初めてのスタッフ雇用は「オーナーの分身」を作ろうとすると失敗します。「自分とは違う強み」で、自分の「弱み」を補ってくれる人を探しましょう。オーナーが施術に集中したいなら、集客や事務が得意な人を雇うのも一つの戦略です。
サロン経営の安定は「リピート率」で決まります。新規集客にコストをかけ続けるのは非効率です。未経験者は、まず「来てくれたお客様」を大切にし、2回、3回と通っていただく「仕組み」作りに全力を注ぐべきです。その仕組みが、経営の土台を強固にします。
お客様がリピートするかは「3回目まで」で決まります。以下のフローを徹底しましょう。
物販(化粧品や健康食品)は、利益率が高く、客単価アップに直結する重要な収益源です。しかし「押し売り」になっては逆効果。コツは、お客様の悩みに寄り添った「クロスセル台本」を用意することです。「今日の施術効果をご自宅で維持するために、まずこれだけ使ってみませんか?」と、お客様のメリットとして提案する。無理に売らず、施術と連動させることが成功の鍵です。
未経験者は、自分の接客や技術がお客様にどう映っているか「客観的なフィードバック」を得る機会が少ないです。そこで「満足度アンケート(Googleフォーム等で可)」を導入し、お客様の「声」を積極的に集めましょう。「満足した点」と「改善してほしい点」を伺い、即座に「改善」する。このサイクルを高速で回すことが、未経験者がプロへと成長する最短の道です。



リピートの仕組み化で一番大切なのは「退店時」のトークです。ここで「2回目の予約」をためらわず取ること。これは「押し売り」ではなく「お客様の悩みを本気で解決したい」というプロとしての「提案」です。自信を持って次回の提案をしましょう。
未経験から開業し、短期間で軌道に乗せたオーナー様には「共通の成功法則」があります。逆に、つまずいてしまった事例にも「共通の失敗原因」が。弊社イレブンが支援した、リアルな成功と失敗の事例をご紹介します。他人の経験から学ぶことが、あなたの成功確率を上げます。
ある未経験オーナー様は、当初「安さ」で集客し、利益が出ずに悩んでいました。弊社が支援し、お客様がリラックスできる「店内導線」に改善。さらに、安価な機器から「結果の出る」高単価機器へと入れ替え、メニューを再設計しました。結果、客単価が35%アップし、わずか6ヶ月で機器の投資回収に成功。価値で選ばれるサロンへと生まれ変わりました。
こちらは、集客サイトの「クーポン」に依存し、新規客は来るものの、全く利益(粗利)が残らない状態だった事例です。未経験だったため「価格を上げる勇気がない」状態でした。弊社と「原価計算」と「競合調査」を徹底的に行い、自信を持って提供できる「価値」を再定義。勇気を持って価格を再設計した結果、客数は減っても利益は増え、V字回復を果たしました。
これらの事例からの最大の学びは「数字で判断する」習慣の重要性です。成功したオーナー様は、たとえ一人サロンでも「毎週KPI会議(自分会議)」を開いています。「今週の売上」「リピート率」「Googleマップの閲覧数」などを数字で振り返り、感情論ではなく「データ」に基づいて次の一手を決める。この習慣こそが、未経験者を経営者へと成長させます。



成功事例は「投資(機器)をケチらなかった」こと、失敗事例は「価格を安くしすぎた」ことです。どちらも「自信のなさ」から来る判断ですが、結果は正反対です。自信がないからこそ、良い機器を導入し、適正な価格を付ける「勇気」が成功の鍵です。
最後に、未経験で開業を目指す方から、私たちイレブンに最も多く寄せられる質問にお答えします。開業前の「最後の不安」をここで解消し、自信を持って一歩を踏出しましょう。
結論として、エステサロンの開業に「国家資格」は必須ではありません。誰でも開業が可能です。ただし、お客様の信頼を得るために、民間資格(例:日本エステティック協会の認定資格など)を取得するオーナー様も多いです。資格取得が目的になるのではなく、あくまで「お客様の安全と結果」のための知識を学ぶことが最も重要だと考えています。
最小限の初期費用で始めるなら「自宅サロン」が最も現実的な選択肢です。この場合、物件取得費(敷金礼金)や内装費が大幅に削減できます。美容機器をリース(月額払い)にし、広告もSNSなど無料のものから始めれば、運転資金を含めて50万円~100万円程度で開業する方もいらっしゃいます。ただし、生活感をどう消すかが成功の鍵です。
子育てと両立できるのが、個人サロンの最大のメリットです。多くの女性オーナー様が「10時~16時まで」「平日のみ(1日3枠限定)」といった、ご自身のライフスタイルに合わせた運営をされています。重要なのは「無理をしない」こと。お客様にも「〇〇様専用の隠れ家サロン」として、その運営スタイルを理解・共感していただくことが、長く続ける秘訣です。
機器導入の判断基準は「コンセプトに合うか」と「投資回収できるか」の2点です。未経験の場合、手元の「現金(運転資金)」を減らさないことが最優先。そのため、初期費用ゼロで導入できる「リース」や「分割」を活用するのが賢明です。利益が出て、キャッシュに余裕が生まれてから、2台目を現金で購入する、といったステップを踏むことをお勧めします。



「未経験だから不安」は、全員が通る道です。しかし、不安の正体は「知らないこと」です。この記事で解説した「手順」「資金」「集客」の型を知れば、不安は「やるべきタスク」に変わります。まずは「知る」ことから始めましょう。いつでもご相談ください。
株式会社イレブンは、単に機器を販売する会社ではありません。全国500以上のサロン支援実績から、未経験開業の「成功パターン」を知り尽くした「伴走型コンサルタント」です。あなたの「不安」を「自信」に変える、一気通貫のサポート体制が私たちの強みです。
私たちは、バラバラなサポートはいたしません。未経験者にこそ「一気通貫」の支援が必要だからです。コンセプトに合わせた「最適な機器選定」から、失敗しない「資金計画(融資相談含む)」、勝てる「店舗導線」、そしてオープン後の「集客」まで。開業に必要なすべてを、ワンストップでサポートできるのがイレブンです。
私たちの仕事は「機器を導入してから」が本番です。①結果を出すための徹底した「導入研修(技術・理論)」、②オープン後の売上を一緒に追いかける「売上伴走」、③毎月の数字を分析し、次の一手を決める「定例レビュー」。未経験オーナー様を「一人にしない」運用体制で、黒字化までを徹底的にサポートし続けます。
「未経験だけど、本当に開業できる?」「資金が不安…」どんな些細な悩みでも構いません。まずは弊社の「無料個別相談」にお申し込みください。あなたの現状と理想を伺い、最適なステップをご提案します。もちろん、無理な営業は一切いたしません。ショールームでの「体験デモ」も可能です。あなたの夢の第一歩を、私たちに応援させてください。



私たちの最大の強みは「売って終わり」にしない「伴走サポート」です。未経験のオーナー様にとって、開業後3ヶ月間の「相談相手」がいるかどうかは死活問題。私たちは、その「一番不安な時期」を一緒に走るパートナーです。















