エステサロン開業で成功するための方法とは?経営のプロが解説!

この記事の監修者

㈱イレブン技術商品部 部長
インストラクター
村上 琴音(ムラカミ コトネ)

株式会社イレブンで商品開発とインストラクターを担当。資格と現場経験を活かし、個人サロンの成長を支援しています。

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エステサロンの開業は、多くの女性にとって夢のある挑戦ですが、同時に「何から手をつければ良いか」と迷う方も多いでしょう。本ガイドは、エステサロン総合商社である弊社・株式会社イレブンが培った成功ノウハウを凝縮しました。計画からオープン後の集客まで、女性オーナーが「ひとりで迷わず」進めるよう、開業の全ステップを徹底解説します。

目次

エステサロン開業で成功する入門ガイド|はじめてでも迷わない

開業成功の鍵は「正しい順番」で準備することです。多くの人が集客や内装から考えがちですが、まずは「資金と計画」という土台が最重要。この流れを知るだけで、やるべきことが明確になり、無駄な手戻りを防げます。以下の5ステップで、着実なスタートを切りましょう。

  1. 資金と計画を決める
  2. 場所・内装・機器をえらぶ
  3. メニューと価格を作る
  4. 集客の土台(HP・Googleマップ・SNS)を整える
  5. オープン後90日の動き方

資金と計画を決める

最初に「自己資金はいくらか」「不足分をどう調達するか」を明確にしましょう。これがブレると、途中で機器や内装のランクを落とすことになりかねません。例えば、融資を受けるなら事業計画書が必須となります。開業後の赤字期間(最低3ヶ月分)も想定した運転資金も確保してください。リアルな数字が、あなたを守る羅針盤となります。

場所・内装・機器をえらぶ

場所や機器は「コンセプト」に合っているかが全てです。ターゲット層が通いやすい立地か、その悩みを解決できる機器かを厳選する必要があります。例えば「仕事帰りのOL」向けなら駅近が必須ですし、リラクゼーション重視なら静かな個室が求められます。理想のサロン像から逆算して、無駄のない投資を心がけてください。

メニューと価格を作る

メニューは「お客様が迷わない」設計が鉄則です。どんな悩みを解決できるかが一瞬で伝わるネーミングにし、価格帯はターゲット層の可処分所得を意識します。例えば「初回体験」「主力」「高単価」の3種に絞るのが王道です。多すぎる選択肢は、かえってお客様を逃す原因になることを知っておきましょう。

集客の土台(HP・Googleマップ・SNS)を整える

オープン前から「見つけてもらう仕組み」を作っておくことが重要です。現代では、HPやGoogleマップ(MEO)、SNSがお店の「顔」となります。特に女性は、来店前に施術写真や内装、口コミを徹底的に調べます。オープン直後から予約が入るよう、信頼感を育てる情報を発信し続けましょう。この初期準備が、のちの集客を圧倒的に楽にします。

オープン後90日の動き方

オープン後3ヶ月は「リピートと口コミ」に全力を注ぎましょう。新規集客に焦りがちですが、まずは来てくださったお客様に「また来たい」と思っていただくことが最優先です。例えば、2回目・3回目の来店を促す特典や、口コミを書いていただく仕組みを徹底します。この90日で「小さなファン」を作れるかが、経営安定の分かれ道です。

イレブンからのアドバイス

開業準備は「コンセプトと資金」という土台から始めるのが鉄則です。この順番を間違えると、後で必ず手戻りが発生します。まずは「誰のためのサロンか」を徹底的に言語化することから始めましょう。

お客さまを「たった一人」にしぼる

成功するサロンは「ターゲット」が明確です。「誰でも歓迎」の店は、結局誰にも響きません。たった一人(ペルソナ)に絞り込む勇気が、結果的に「自分のお店だ」と感じる熱心なファンを惹きつけます。コンセプトの根幹であり、すべての施策がブレなくなる重要な作業なのです。

例:仕事で疲れた30代女性の“むくみ・くすみ”に特化

ターゲットは具体的であるほど、施策がシャープになります。「30代女性」だけでは不十分です。「平日はデスクワークで足がむくみ、PC疲れで目元のくすみが取れない。週末にリセットしたい32歳独身女性」のように設定します。この解像度の高さが、刺さるメニュー名や内装のヒントになります。彼女の悩みを解決することだけを考えましょう。

その人が使う言葉でメニュー名と紹介文を書く

専門用語を並べたメニューは、お客様に届きません。設定したターゲットが日常で使う「言葉」で語りかける必要があります。例えば「リンパドレナージュ」ではなく「パンパン脚を解放!夕方まで軽いスッキリ美脚コース」の方が、悩みを持つ人には響きます。お客様のSNSや雑誌を見て、共感する言葉を探す努力をしましょう。

イレブンからのアドバイス

「絞り込むとお客様が減る」と怖がる方が多いですが、実際は逆です。「私のためのサロンだ!」と感じる熱心なファンだけが集まるようになり、結果的に価格競争からも脱却できます。絞る勇気を持ちましょう。

お店の「ひとことコンセプト」を作る

コンセプトとは「お客様への約束」です。あなたが何者で、他店と何が違うのかを「ひとこと」で伝える武器になります。これが明確であれば、お客様がお店を選ぶ理由が生まれます。内装や集客で迷ったときに立ち返る「北極星」のような役割も果たしてくれるのです。

型①:誰に/何を(例:産後ママに肌質改善)

最も基本的で強力な型が「誰の、どんな悩みを解決するか」です。ターゲットと提供価値を明確に示します。「産後ママに、ゆっくり眠れる時間と肌質改善を」や「40代からの、たるみを引き上げる本気フェイシャル」のように、具体的な顧客像と得られる結果(ベネフィット)を組み合わせましょう。この一言で、対象者は自分ごととして捉えてくれます。

型②:どこで/どんな体験(駅近5分・静かな個室)

立地や空間の「体験価値」を打ち出す型も有効です。これは特に、リラクゼーションや「非日常感」を求めるお客様に響きます。「駅近5分でかなう、私だけの完全個室ヘッドスパ」や「海が見えるサロンで受ける、極上アロマトリートメント」など。立地の良さや内装のこだわりが強みなら、それを前面に出すことで魅力が伝わります。

3案を作って身近な人に見せ、いちばん伝わるものに決める

コンセプトは「伝わらなければ意味がない」ものです。自分では完璧だと思っても、お客様目線ではピンとこないことも少なくありません。必ず3パターン程度の案を書き出し、ターゲット層に近い友人や家族に見てもらいましょう。「どれが一番行きたくなった?」と率直に聞くことが重要です。客観的なフィードバックが、独りよがりを防いでくれます。

イレブンからのアドバイス

コンセプトは、あなた自身の「想い」と、お客様の「悩み(ニーズ)」が重なる場所にあります。両方が満たされて初めて「共感」が生まれます。まずはあなたの「なぜ、このサロンを開きたいのか」を深掘りしてみてください。

メニューと価格は“わかりやすく・選びやすく”

メニューはサロンの「商品」です。お客様が迷わず、納得して選べる「わかりやすさ」が売上に直結します。選択肢が多すぎると、お客様は選ぶことに疲れてしまい、結果的に「一番安いもの」か「何も選ばない」という行動になりがちです。導線をシンプルに設計しましょう。

入口メニュー(初回お試し)/主力メニュー/定額プランの3段構成

お客様の心理に合わせた3ステップの構成が理想です。

  • 入口メニュー(初回お試し)…来店のハードルを下げ、不安を取り除く
  • 主力メニュー…本質的な価値(結果)を提供し、満足度を高める
  • 定額プラン(回数券)…継続して通うメリットを提示し、リピーター化する

この流れが、安定経営の土台です。

迷わせない3択:ライト/おすすめ/しっかり

サービスを決定する際、人は「松竹梅」の3択だと選びやすい傾向があります。これは「決定回避の法則」を防ぐためです。

  • ライト(例:60分)
  • おすすめ(例:90分) ← これが一番売れるよう設計
  • しっかり(例:120分)

お客様にストレスを与えないメニュー表を意識しましょう。

価格は「施術時間×材料費×結果」で逆算する

価格設定は、安易に競合に合わせるべきではありません。必ず「原価」から逆算します。1回の施術にかかる時間(あなたの時給)、商材の材料費、家賃や光熱費の按分、そして「提供できる結果(価値)」を考慮して決めます。安売りは自分の首を絞めるだけです。自信を持って設定した価格で満足してもらえる「価値」を提供することに集中しましょう。

イレブンからのアドバイス

メニュー表は「お客様への提案書」です。選択肢が多すぎると、お客様は選ぶことに疲れてしまいます。「おすすめ」が明確にわかる、親切な設計を心がけるだけで、お客様の満足度と客単価アップの両方に繋がりますよ。

女性が通いやすい店づくり(予約~退店)

女性のお客様は、施術技術と同じくらい「空間の快適さ」を重視します。予約のしやすさから、来店時の安心感、退店後の余韻まで、すべてが「体験」です。技術以外の部分で「不快」を感じさせない、細やかな配慮の積み重ねが、リピート率を大きく左右することを知っておきましょう。

ニオイ・音・温度・照明の不快ポイントを先に消す

五感に訴える「不快」は、お客様が離れる直接的な原因になります。例えば、タオルの生乾きのニオイ、隣室や廊下の足音、寒すぎる(暑すぎる)室温、眩しすぎる照明などです。これらは「マイナス」であり、技術が良くてもリピートに繋がりません。アロマを焚く、BGMを流す、空調を先に入れておくなど、お客様が気づく前に先回りして対策しましょう。

更衣・メイク直し・ドリンクの小さな気づかい導線

施術以外の「小さなストレス」を徹底的に排除します。女性は特に、着替えやメイク直しのスペースを気にします。着替えが狭くないか、メイク直しに鏡や綿棒、ドライヤーが用意されているか。施術後のハーブティー一杯も、満足度を高める重要な要素です。お客様の動きをシミュレーションし「あったら嬉しい」を配置することが大切です。

施術中の声かけ:強さ確認・冷え対策・敏感肌配慮

施術中は、お客様が「言いたくても言えない」ことを先読みします。特に「痛い」「寒い」「かゆい」は我慢させてはいけません。「圧のお強さはいかがですか」「寒くありませんか」「お肌に違i和感などございませんか」といった声かけは、安心感と信頼感に直結します。技術に集中しつつも、お客様の変化に気づける「観察力」を磨きましょう。

押し売りしない提案「今必要なことを2つだけ」

次回予約や物販の提案は、お客様の「押し売りされた」という警戒心を解くことが最優先です。施術後、お客様の状態をプロとして診断し「今日の結果を維持するために、今一番必要なケアは2つだけです」と絞って提案します。選択肢を限定し、その理由を明確に伝えることで「私のための提案だ」と受け取ってもらいやすくなります。

イレブンからのアドバイス

「神は細部に宿る」と言いますが、エステサロン経営も同じです。技術が良いのは当たり前。お客様が「なんだか、ここは居心地が良い」と感じる理由は、小さな配慮の積み重ねです。オーナー様の女性目線こそが、最大の武器になります。

物件と内装の基本

物件と内装は、開業費用の大部分を占める重要な投資です。一度決めたら簡単には変更できません。「コンセプトに合っているか」「女性が安心して通えるか」「効率的に動けるか」の3つの視点で、失敗のない選択をしましょう。初期費用を抑えることと、理想を叶えるバランスが鍵となります。

立地チェック|視認性・夜道の明るさ・近隣との相性

サロンの立地は、ターゲット層の行動範囲と一致させます。主婦層なら生活導線上が、OLさんなら駅近が理想です。特に女性目線では「夜道が暗くないか」「ビルの入り口が怖くないか」が重要です。また、飲食店が多いビルはニオイや騒音のリスクもあります。昼と夜、両方の顔を必ず現地で確認しましょう。

小さくても回る動線|受付→施術→片付けが一筆書き

一人サロンでは「効率的な動線」が命です。お客様をお迎えし、施術し、お見送りし、次の準備をするまでが「一筆書き」でできるように設計します。お客様の動線と、スタッフ(自分)の動線が交錯しないのが理想です。狭い空間でも、この流れがスムーズなら、予約枠を最大限に活かせます。間取り図に動きを書き込んでみましょう。

防音・衛生・収納のよくある失敗と簡単対策

見落としがちな3つの失敗は「音・汚れ・収納」です。隣の音が聞こえるとお客様はリラックスできません。壁の防音性能は必ず確認しましょう。また、衛生管理はサロンの信頼そのものです。タオルや器具を清潔に保つため、保健所の指導基準も確認が必要です。隠せる収納を多く確保し、生活感を出さない工夫も求められます。

引用:厚生労働省「美容所における衛生管理要領」

イレブンからのアドバイス

物件契約は焦ってはいけません。特にマンションの一室で開業する場合、規約で「サロン利用不可」となっているケースも多いです。必ず不動産会社と大家さんに「エステサロンとして使用可能か」を書面で確認しましょう。

美容機器のえらび方と回収の考え方

美容機器は、サロンの「結果」を左右する重要なパートナーです。しかし、高額な投資でもあるため「売れるから」で選んではいけません。「ターゲットの悩みを解決できるか」を軸に、冷静に選定する必要があります。導入後の「投資回収」までをセットで考える視点が不可欠です。

先に「悩み→メニュー」を決めてから機器を選ぶ

失敗する人は、魅力的な機器を見てからメニューを考えます。正解は逆です。まず「お客様の悩み(例:たるみ)」を決め、それを解決する「メニュー(例:リフトアップ)」を考え、そのために「最適な機器」を選びます。この順番を守るだけで、導入したのに使わない「置物マシン」になるのを防げます。コンセプトが先、機器は後です。

デモで見るポイント:効果・安全・使いやすさ・サポート

デモ体験では「効果」が出るかは当然ですが、それ以外に3点チェックしてください。第一に「安全性」。お客様にリスクはないか。第二に「使いやすさ」。一人で操作・清掃しやすいか。第三に「サポート体制」。故障時や技術不安の際に、メーカー(弊社のような商社)がすぐ対応してくれるか。特に導入後のサポートは、安定経営に必須です。

回収の目安:何回施術で元が取れるかを書き出す

機器導入は「投資」です。必ず「損益分岐点」を計算しましょう。例えば、300万円の機器を導入し、1回の施術単価を15,000円(利益10,000円)と設定した場合、300回の施術で元が取れます。これを「1日2人×月20日=月40人」なら、約7.5ヶ月で回収できる、と具体的に書き出します。この数字が、日々の集客の目標になります。

イレブンからのアドバイス

美容機器は「高ければ良い」というものではありません。あなたのサロンの「コンセプト」と「客単価」に合っているかが最も重要です。弊社のような総合商社は、複数メーカーを比較できます。1社だけで決めず、必ず相見積もりとデモ体験をしましょう。

集客の土台づくり(SEO・Googleマップ・Instagram)

現代の集客は「待ち」ではなく「攻め」です。ただし、やみくもな発信は無駄になります。「あなたのお店を探している人」に的確に情報を届けるため、Web上の「3つの土台」を整えましょう。これらは、24時間働いてくれる「Web上の営業マン」となってくれます。

HPで書くべき記事10個(悩み別Q&A・体験談・料金)

ホームページ(HP)は、お客様の不安を解消し「信頼」を築く場所です。「地域名+悩み」で検索された時に備えましょう。書くべきは「悩み別のQ&A(例:毛穴の黒ずみ 原因は?)」「施術のビフォーアフター」「お客様の体験談」「分かりやすい料金表」などです。日記のようなブログではなく、お客様の「知りたいこと」に答える記事が、結果的にSEO対策(上位表示)に繋がります。

Googleマップ:外観・内観・施術の写真+口コミ収集のコツ

「近所で良いエステはないか」と探す時、お客様はGoogleマップを多用します(MEO対策)。ここで重要なのは「写真」と「口コミ」です。女性が安心できるよう、外観(入り口)、清潔な内観、施術風景の写真を充実させましょう。施術後に満足度が高まったタイミングで「よろしければ応援(口コミ)お願いします」と、依頼カードをお渡しするのも有効な手段です。

Instagram:ビフォーアフターの見せ方と週3投稿の型

Instagramは、サロンの「世界観」と「結果」を伝えるのに最適です。特にビフォーアフター写真は、一目で変化が伝わる強力な武器となります。ただし、加工しすぎず、同じ照明・角度で撮る誠実さが信頼に繋がります。毎日投稿が無理なら、週3回(例:ビフォーアフター、お悩み解決、サロンの日常)と「型」を決めて継続しましょう。継続が何より重要です。

予約率が上がるLPの並び順(結論→実績→料金→予約)

ランディングページ(LP)やHPのトップは「予約」してもらうための設計図です。まず「あなたの悩み、解決できます(結論)」を伝え、次に「こんな変化が出ています(実績・ビフォーアフター)」を見せます。そして「メニューと料金(価格)」を明示し、不安を取り除いてから「予約ボタン」へ誘導します。この順番が、お客様の「欲しい」という感情をスムーズに育てます。

イレブンからのアドバイス

Web集客は「HP」「Googleマップ」「SNS」の3つを連携させることが重要です。どれか一つではなく、それぞれから予約導線(例:予約サイト)に繋げるイメージを持ちましょう。特にGoogleマップは無料ですぐに始められる、最も費用対効果の高い集客ツールです。

リピートを増やすシンプルな仕組み

サロン経営の安定は「リピート率」で決まります。新規顧客の獲得コストは、既存顧客の5倍かかると言われます。技術力はもちろんですが、お客様が「自然と通い続けたくなる」ための、計算された「仕組み(導線)」を設計することが、オーナーの何より大切な仕事です。

初回→3回→定額プランの導線図

お客様の定着にはステップがあります。まず「初回」で満足してもらい、退店時に「2回目・3回目の予約」を取ることが最重要です。肌質改善などは3回通うと効果が定着しやすいため、お得な「3回チケット」を提案するのも良いでしょう。3回目で信頼関係が築けたら、そこで初めて「定額プラン(回数券)」を提案します。焦らず、段階を踏むことが成功の秘訣です。

退店前3分トーク台本(振り返り→次回提案→選択肢)

次回予約が取れるかは、退店前の3分間にかかっています。必ず「トーク台本」を用意しましょう。まず「今日のお肌の状態(振り返り)」を伝え、次に「この状態を維持・改善するための次回来店目安(次回提案)」を伝えます。最後に「来月なら、○日と△日はいかがですか?(選択肢)」と2択で提示します。お客様が「考える」負担を減らすのがコツです。

レビュー依頼のタイミングとひと言テンプレ

良い口コミは、最高の広告塔です。依頼のベストタイミングは、施術後に鏡を見て「わぁ、違う!」とお客様の満足度が最高潮に達した時です。「もしよろしければ、今の感動をGoogleマップにひと言いただけると、本当に励みになります」と、素直にお願いしてみましょう。QRコードを印刷したカードを用意しておくと、お客様の手間も省け、格段に書いてもらいやすくなります。

イレブンからのアドバイス

リピートとは「お客様との信頼関係」の別名です。無理に回数券を売るのではなく、お客様の悩みに寄り添い「次もこの人に任せたい」と思っていただくことが本質です。退店時のトーク台本は、その信頼を「形」にするための重要なツールなのです。

お金の基本(開業費と毎月の支出)

夢だけで開業はできません。「お金」の計画は、最もシビアに見積もるべき項目です。いくら必要で、毎月いくら出ていくのか。その「数字」から目をそらさないことが、長く愛されるサロンを続けるための第一歩です。利用できる制度も活用し、資金繰りに追われない体制を作りましょう。

いくらあれば始められる?主な費用リスト

開業資金は「物件取得費」「内装費」「美容機器費」「広告宣伝費」の4つが大きいです。さらに、見落としがちなのが「運転資金」。オープン直後は売上が安定しないため、最低でも3ヶ月分、できれば6ヶ月分の家賃や光熱費(固定費)を現金で用意しておきましょう。

主な費用リスト

  • 物件取得費(保証金、礼金など)
  • 内装・設備工事費
  • 美容機器費
  • 広告宣伝費(HP制作、チラシなど)
  • 運転資金(最低3〜6ヶ月分の固定費)

これが、心の余裕と経営の安定に繋がります。

毎月の固定費を小さくするコツ

経営を圧迫するのは「固定費」、特に「家賃」です。売上がゼロでも発生する費用は、可能な限り小さく抑えるのが鉄則です。最初は自宅サロンや、小規模なマンションの一室から始めるのも賢明な選択です。また、高額な機器をいきなり購入せず、リースを利用して月々の支払いを平準化することも、固定費を抑えるテクニックの一つです。

補助金・リース・分割の使い分け

開業時の資金調達は、賢く使い分けましょう。ホームページ制作や広告費には、返済不要の「補助金」が使えないか確認すべきです。美容機器のような高額な設備は、月額払いの「リース」や「分割(ローン)」で初期費用を抑え、手元の現金を残すのがセオリーです。全て自己資金で賄おうとしないことが重要です。

引用:中小企業庁「小規模事業者持続化補助金」

イレブンからのアドバイス

資金計画で最も重要なのは「運転資金」の確保です。技術や内装にお金をかけすぎ、オープン後の運転資金が底をつくのが、最も多い失敗パターンです。手元の現金(キャッシュ)こそが、サロンの命綱だと心得てください。

トラブルを防ぐルールづくり

お客様との信頼関係を守るため、そして何より「自分自身を守る」ため、事前のルール作りは不可欠です。「言った・言わない」のトラブルは、サロンの評判を大きく傷つけます。特に、肌トラブルや契約に関するデリケートな問題は、書面で明確な基準を定めておくことがプロの対応です。

同意書・禁忌事項・キャンセルポリシーの作り方

施術前には、必ず「同意書」にご署名をいただきましょう。アレルギーの有無、禁忌事項(持病や通院歴)を確認し、施術のリスクを理解していただくためです。また、当日キャンセルは売上に直結します。「前日以降はキャンセル料50%」など、明確なポリシーを定め、予約確定時に必ずお伝えしておくこと。これがお客様との公平な関係を築きます。

肌トラブルが起きた時の連絡フローと記録シート

万が一、肌トラブルの連絡があった場合、冷静な初期対応が鍵です。まずは状況を傾聴し、提携皮膚科への相談を促すなど「対応フロー」を決めましょう。こうした契約トラブルを防ぐためにも、お客様の肌状態と施術内容を記録する「カルテ」の整備と、誠実な説明が不可欠です。

引用:消費者庁エステティックサービスに関するトラブルにご注意!

イレブンからのアドバイス

同意書やキャンセルポリシーは「お客様に言いづらい」と感じるかもしれません。しかし、これらは「お客様に安心して施術を受けていただくため」のルールです。最初に誠実にお伝えすることが、結果的にオーナー様自身を守ることにも繋がります。

失敗あるあるを先回りで回避

開業でつまずくポイントは、実はある程度決まっています。多くの先輩オーナーが経験した「あるあるな失敗」を先に知っておけば、対策は可能です。技術に自信があっても、経営者としての視点がなければ成功は難しいもの。よくある落とし穴を理解し、賢く回避しましょう。

値下げ合戦に入ってしまう前の対策

集客に焦ると、安易な「値下げ」に走りたくなります。しかし、これは危険な罠です。価格競争は、体力のある大手には絶対に勝てません。対策は「価格」ではなく「価値」で勝負すること。つまり「あなた(お店)にしかできない専門性」を磨き、それをターゲットにしっかり伝えることです。コンセプトを明確にし、安さ目当てでないファンを育てましょう。

機器を買って満足して“運用が止まる”を防ぐ

高額な最新機器を導入した瞬間に「これで売れるはず」と満足してしまうケースは非常に多いです。機器は「道具」であり、それだけではお客様は来ません。その機器を使って「どんな素晴らしい未来が手に入るか」を、HPやSNSで発信し続ける「運用」こそが本番です。導入後の集客プランまでセットで考え、弊社のような伴走パートナーを見つけることも重要です。

口コミ対応が遅れて印象ダウンを招くケース

良い口コミはもちろん、万が一ネガティブな口コミが付いた時こそ、サロンの「誠実さ」が問われます。対応が遅れたり、感情的に反論したりするのは最悪の対応です。良い口コミには「感謝」を、ネガティブなものには「謝罪と改善策」を、必ず24時間以内に冷静に返信しましょう。見ていないお客様も、その「真摯な対応」を見ています。

イレブンからのアドバイス

成功するオーナー様は、例外なく「学ぶ姿勢」を持っています。技術だけでなく、集客や経営についても「知らないことは学ぶ」という意識が、失敗を未然に防ぎます。機器を導入して「終わり」ではなく、そこからが「始まり」です。

エステサロンオープンまでの準備カレンダー

開業準備は、やることが多岐にわたり混乱しがちです。成功する人は、ゴール(開業日)から逆算した「スケジュール管理」を徹底しています。やるべきことを時系列で「見える化」するだけで、焦りが消え、計画的に行動できます。最低でも半年前からの準備スタートが理想です。

スクロールできます
時期やるべきこと(概要)具体的なタスク例
6か月前土台固め・コンセプト決定
・事業計画書作成、資金調達
・物件探し
3か月前ハコと武器の準備・内装工事
・美容機器の選定、契約
・HP制作発注
1か月前集客と実務準備・宣材写真の撮影
・Googleマップ登録
・技術練習(モデル)
当日~90日ファン作りに集中・口コミ収集の徹底
・紹介キャンペーン
・リピート導線の確立

6か月前|資金・物件・コンセプト

開業の半年前は「土台固め」の時期です。まず「誰に何を届けるか(コンセプト)」を徹底的に考え抜きます。同時に、自己資金の確認と、融資を受けるための「事業計画書」作成に着手します。この計画書をもとに、コンセプトに合う「物件探し」もスタートさせましょう。ここでのズレが、後々まで響くため、最も時間をかけるべき期間です。

3か月前|内装・機器・HP制作

3ヶ月前は「ハコと武器」を揃える時期です。物件契約を進め、コンセプトに基づいた「内装工事」の業者と打ち合わせを開始します。同時に、メニューの核となる「美容機器」を選定し、デモや契約を進めましょう。Web集客の土台となる「HP制作」もこの時期に発注します。大きな費用が動くタイミングなので、資金管理は慎重に。

1か月前|撮影・Googleマップ・練習モデル

開業直前は「集客準備」と「実務練習」に集中します。HPやGoogleマップに掲載する「写真(内装・施術)」をプロに撮影してもらいましょう。Googleマップへの登録(MEO)も済ませます。また、導入した機器や新しい手技に慣れるため、友人などに「練習モデル」になってもらい、予約受付から退店までの一連の流れを何度もシミュレーションします。

当日~90日|口コミ→紹介→定額化に集中

オープン当日はゴールではなく「スタート」です。前述の通り、最初の90日間は「リピート率」と「口コミ獲得」に全力を注ぎます。来ていただいたお客様に、いかに満足していただき「次」に繋げるか。そして「紹介」を生むか。この3ヶ月で「小さくても確実な成功事例」を作ることが、その後の経営を軌道に乗せる最短ルートです。

イレブンからのアドバイス

このカレンダーを参考に、ご自身の「開業準備ToDoリスト」を作ってみてください。「いつまでに」「何を」終わらせるか書き出すだけで、やるべきことが明確になります。一人で抱え込まず、私たちのような専門家を頼るのも、時間を有効に使うコツですよ。

よくある質問(初心者さん向け)

はじめての開業は、誰もが同じような疑問や不安を抱えるものです。特に「一人開業」の女性オーナー様から、弊社がよくいただく質問をまとめました。ここで小さな不安を解消し、自信を持って準備を進めていきましょう。私たちコンサルタントが、いつでもご相談に乗ります。

一人開業で無理なく回る予約枠は?

一人サロンで無理は禁物です。体力と集中力が落ちれば、サービスの質も低下します。最初は「1日3枠」程度から始めるのがおすすめです。施術と施術の間に、片付け・消毒・カルテ記入・休憩の時間を「最低1時間」は確保しましょう。売上を焦って予約を詰め込むと、お客様の満足度が下がり、結果的にリピートを失うことになりかねません。

敏感肌・アレルギーの方への基本対応は?

敏感肌やアレルギー対応は、サロンの信頼に直結します。事前の「同意書(カウンセリングシート)」で、必ず詳細に確認しましょう。少しでも不安がある場合は、無理に施術を行わず「パッチテスト」を優先します。使用する商材の成分をオーナー自身が正確に把握し、お客様に説明できる状態にしておくことが、プロとしての最低限の義務です。

当日キャンセルが多いときの対策は?

当日キャンセルは、売上への打撃が非常に大きいです。対策として「キャンセルポリシー」を明記し、予約確定時に必ずお伝えすることが基本です。さらに「予約の前日確認リマインド」をLINEやメールで自動送信する仕組みを導入するだけで、うっかり忘れを防げます。それでも続く場合は、事前決済システムを導入するのも一つの最終手段です。

イレブンからのアドバイス

開業前の不安は、知識と準備で解消できます。特に一人開業では、施術以外の「経営」や「トラブル対応」でつまずきがちです。不安な点は、開業前にすべてリストアップし、一つずつ潰していく作業を地道に行いましょう。

㈱イレブンのサポート

私たち株式会社イレブンは、単に美容機器を販売するだけではありません。開業準備からオープン後の集客まで、オーナー様一人ひとりに寄り添う「伴f走サポート」こそが強みです。多くのサロン立ち上げを支援してきたプロとして、あなたの夢を「現実の成功」に変えるお手伝いをします。

あなたの「想い」を、私たちが「事業計画」に落とし込みます。お気軽にご連絡ください。

イレブンからのアドバイス

開業は一人で戦うものではありません。機器、集客、経営、それぞれの分野で信頼できるパートナーを見つけることが、成功への一番の近道です。私たちは「売って終わり」ではなく「成功まで伴走する」パートナーです。いつでもお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

イレブンのメディア事業部は、美容業界の最新トレンドや製品情報を取材・編集し、自社メディアやSNSで分かりやすく発信。サロン経営者とエンドユーザーを繋ぐ情報ハブとしてブランド価値と売上向上を継続的にサポートします。

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